能見、5連敗中の虎救う!勝利へのカギは「何も考えないことですよ」

[ 2013年6月25日 08:42 ]

黙々とランニングする能見

 自然体で連敗止める―。25日の中日戦(富山)に先発する能見が同一リーグ戦再開後いまだ勝利がなく、今季最多の5連敗と苦境にあえぐ猛虎を救う。勝利へのカギは「自然体」。防御率はリーグ2位の2・46と安定感を誇るエースが、G追走へチームを再加速させる。

 「連敗中は流れが悪いということは決まり切っている。できることをやらないと。何も考えないことですよ。(重圧を)背負ってどうするの?背負って力が出るなら背負うけど」

 3試合連続完投中。前回登板した15日の楽天戦(Kスタ宮城)も、敗れはしたが9回3安打2失点と好投した。松井に浴びた決勝弾を含む、その3安打すべてが失点につながった。悔やまれる1敗となったものの、左腕に一切の不安要素はない。ただ勝利へと向かって、白球に思いを込めるだけだ。

 「長いイニングを投げるというのは頭に置いている。初回からしっかり飛ばしていきます」

 中日とは今季2試合を戦い、4・91の防御率が残る。本拠地開幕戦となった4月2日(京セラドーム)は7回3失点と奮闘するも、同23日の名古屋決戦では4回0/34失点(自責3)でKOされた。現在、借金9を抱え、4位と低迷しているが、巨人に連勝した勢いそのままに挑んでくる高木竜。「もともと強いチームですから。打“線”にならないように」。同じ過ちは繰り返さない。

 自身初の富山のマウンドは「ちょっと低いですね。地方ならではかな、と。準備をしっかりしたい」。練習ではマウンドの傾斜やライン際の打球の転がり具合を入念にチェックした。勝てばリーグトップに並ぶ7勝目。同じく7勝なのは菅野(巨人)、小川(ヤクルト)の新人コンビ。やすやすと先を行かせない。プライドを見せる勝利で、猛虎を再び活気づける。

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2013年6月25日のニュース