西岡　０５年以来の球宴ファン選出「本当に幸せなことで光栄」

[ 2013年6月25日 08:36 ]

　「マツダオールスターゲーム２０１３」（７月１９日＝札幌ドーム、２０日＝神宮、２２日＝いわきグリーンスタジアム）のファン投票最終結果が２４日に発表され、阪神・西岡剛内野手（２８）がセ・リーグ二塁手部門で２９万２４５０票を集め、ロッテ時代の０５年以来となる２度目のファン投票選出を受けた。遊撃手部門では鳥谷敬内野手（３１）が２年連続４度目。虎の二遊間コンビが２年続けてファン投票で選出された。

　きらめくスターが集う場所で、一層の輝きを放つことを誓った。緊迫したシーズン中ではなかなか持つことのない「心から野球を楽しむ」という感情がその肉体を突き動かす。球宴だからこそ見せられる至高のプレー。球界随一のお祭り男・西岡が、野球ファンすべてが熱狂する祭典で躍動する。

　「（楽しんでやれるのは）オールスターしかないと思う。終わったらすぐシーズンに入るし、野球の原点にかえれるというかね。その場に立てるのはプロ野球選手として本当に幸せなことで光栄」

　ここまで６４試合中６３試合で「１番」で先発し、８度の猛打賞を記録。その元気と明るさで猛虎をけん引し、巨人追走の原動力となっている。３日の中間発表開始時から、２位以下を大きく突き放す断トツぶり。虎党だけではなく、誰もが認める文句なしのファン投票選出。票を投じてくれた人々へ、恩返しの思いも自然と口をついた。

　「選ばれる人しか選ばれないし、感謝したい。今年から日本に復帰して僕自身、どういう年になるんだろうという不安を抱えながらプレーしていた。頑張っていたらファンの方は投票してくださるんだな、とあらためて思った」

　ロッテ入団３年目、初出場を果たした０５年以来、２度目のファン投票選出。通算６度目の出場となる今回は、同僚・鳥谷と二遊間コンビを組むことになる。

　「僕は人工芝でショートというポジションをやってきたけど、土のグラウンドをホームにして、ここまで守備力のある人を見たのは初めて。今、この日本ではナンバーワンのショートだなと思ってますから、一緒に守ってても楽しい。もしこの二遊間が最強だという声が上がれば、鳥谷さんのおかげだと思います」

　阪神移籍１年目で、尊敬する先輩との球宴出場。これほど嬉しいことはない。それだけに自然と気持ちも盛り上がる。

　「シーズンみたいに緊迫したり、プレッシャーと戦ったりすることはないと思うんですけど、その分、楽しんで野球できる。その中で投手も全力で来るだろうし、打者も全力で戦っていきたい」

　勝利を最優先し、常々「内容より結果」と口にし続けてきた。そんな西岡に野球の神様が与えた“お祭り”の舞台。後半戦進撃へ心身ともにリフレッシュさせる。