中日 岩瀬 球宴御礼は大谷斬り 宝刀スライダーで勝負

[ 2013年6月25日 06:00 ]

球宴にファン投票で選出され、会見に臨む岩瀬

 史上最多セーブ男が、黄金ルーキーに培ってきた技と力を示す。ファン投票では10年ぶり3度目の球宴選出となった中日・岩瀬が日本ハム・大谷にスライダーでの“真っ向勝負”を誓った。

 素質あふれる若者の存在がベテランの闘志に火を付けた。「対戦したい打者の1人ではありますね。対戦となれば…ほぼスライダーだと思います。武器だからね」。真っ向勝負と言えば、直球のイメージが強い。だが、抑え部門では史上最年長38歳でのファン投票選出となった守護神は伝家の宝刀の絶妙な制球力で大谷を封じる構えだ。

 岩瀬は愛知大時代に、愛知大学リーグ歴代2位の124安打を放つなど、打撃にも定評がある。お祭り舞台での二刀流挑戦については「それは無理。全然(打席に)立ちたくない」と苦笑いだったが、大谷については「打撃も総合的にすごいし、投手では157キロ。どっちも一級品」と能力を認める。史上最多362セーブ、今季もリーグトップタイの16セーブを記録する衰え知らずの左腕。プロ15年目のプライドを胸に、二刀流ルーキーとの対戦を心待ちにする。

 ≪抑え部門最年長≫岩瀬(中)の38歳8カ月(球宴開催時)でのファン選出は、抑え部門では04年佐々木主浩(横浜)の36歳5カ月を抜いて最年長。投手部門全体でも、08年先発の高橋建(広=39歳3カ月)に次ぐ記録となった。

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2013年6月25日のニュース