吉兆ムカデ出た!原監督 “足”つながり?俊足・大累を初昇格

[ 2013年6月20日 06:00 ]

笑顔で引き揚げる巨人・原監督

 今年はムカデが2年連続日本一を目指す原巨人を後押しする。ジャイアンツ球場での全体練習前のことだ。クラブハウスに体長20センチにも及ぶ巨大ムカデが現れた。騒ぐ周囲に「靴を履くのが大変なんだよな」と漢字の「百足」をなぞらえシャレた原監督も、縁起物と聞くと顔色を変えた。

 「そうなんだ。去年はドクターイエロー?あれは(写真を)いまだに持っているよ。ムカデに匹敵するくらいの縁起物だったと思うよ」

 ほぼ1年前の昨年6月1日。大阪への移動日に新横浜駅のホームで「幸せを呼ぶ黄色い新幹線」として、見た人に幸運を呼ぶという都市伝説を持つドクターイエローに遭遇した。その4日後に初の首位に立つと、そのまま日本一に突き進んだ。

 原監督もムカデには縁がある。毎年1月に初詣として山梨県甲府市の武田神社へ必勝祈願する。同社は戦国武将・武田信玄をまつり「勝ち運」を御利益とするが、信玄公直属の12人の伝令役こそ「百足衆」。ムカデの旗を背負い大将の指令を受け戦場を駆け回った。古来から戦においては縁起物とされ愛されてきた。

 百足パワーを生かすべく?指揮官は俊足で鳴らす新人・大累(おおるい)の1軍初昇格を決めた。「犬より速い」と自称する50メートル5秒7の韋駄天(いだてん)が加わり、足攻の選択肢はさらに広がる。交流戦を終え、2位・阪神とは2・5ゲーム差で勝負どころの夏場へ突入。連覇への足固めへ、ムカデのように足並みをそろえ、ただ前だけへ進んでいく。

 ▽ムカデは縁起物 ムカデは毘沙門天の使いといわれるほか、戦国時代には進むばかりで後ろに退くことができないため「前進あるのみ」という攻めの姿勢を強調する際に好んで用いられた。また、多くの足がそろわないとうまく進めないため、足並みをそろえる結束の意味もある。足がたくさんあるため商売繁盛を呼ぶ、として商人にも愛された。夢占いではムカデの夢は運気の上昇とされ、経済的にも吉兆とされることが多い。

続きを表示

この記事のフォト

2013年6月20日のニュース