元プロの学生指導者 初年度最大400人受講 研修制度承認

[ 2013年6月19日 06:00 ]

記者会見する日本学生野球協会の八田会長。右は日本高野連の奥島会長

 日本学生野球協会は18日、都内で理事会を開き、学生野球資格を回復する研修制度を全会一致で承認した。プロ野球経験者が高校での2年以上の教諭歴がなくても、短期間の座学研修だけで高校、大学の指導者になれるため、大幅な門戸開放となった。新制度は7月1日に施行される。

 同協会の八田英二会長は「一歩進んだ形で、指導者の中に経験を持った方を加えることができるよう改正した。学生野球の教育効果の向上に結びつけばいい」と述べた。研修はプロ側の日本野球機構(NPB)とアマ側の日本学生野球協会の2段階で、今冬にそれぞれ4回実施。希望者はプロ側による1日5時間の研修を受け、筆記テストと審査を通過すれば、学生野球側が実施する2日間で14時間程度の研修を受講する。同協会の適性審査を経て、年内にも新制度での第1号指導者が誕生する。

 プロ、学生側で最も考えの違いが大きかったのは、今冬の受講者数だ。両者が最終的には歩み寄り、400人で決着した。当初は、人数が多いと内容が希薄化すると懸念した学生側は100人程度を想定したのに対し、プロ側は10倍の1000人を提示した。400人の中には、全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)が実施している指導者研修の受講者や、教授や講師などではない立場で既に大学で監督、コーチに就いたプロ経験者など計約300人も含まれる。本格的な制度運用は来年からになる。

 1961年にプロ側が社会人選手を引き抜いた「柳川事件」をきっかけにプロ、アマの関係が悪化。今回の決定は歴史的和解ともいえるが、日本高野連の奥島孝康会長は「問題が起こらないことが大前提」と付け加えることも忘れなかった。

 ≪7月1日施行≫決定した研修日程は次の通り。

 ◆日本野球機構=7月28日、8月10日、11月9日、同10日

 ◆日本学生野球協会=12月21~22日、2014年2月8~9日(以上大阪)▽12月13~14日、14年1月31日~2月1日(以上東京)

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