“桑田”東大VS巨人2軍 8月に試合計画 ジャイアンツ球場有力

[ 2013年6月19日 06:00 ]

桑田氏が特別コーチを務める東大野球部が巨人に挑む

 「桑田VS巨人」が実現する。今年1月から元巨人エースの桑田真澄氏(45)が特別コーチを務める東京六大学リーグの東大野球部が、8月に巨人2軍との試合を計画していることが18日、分かった。会場は桑田氏が現役時代に鍛錬を積んだ神奈川県川崎市のジャイアンツ球場が有力。現在、東大と巨人の双方で細部を詰めており、今後、日本学生野球協会の承認を得た上で正式発表される。

 関係者は東大と巨人の一戦について「8月にやると聞いています」と対戦プランが水面下で進行していることを認めた。

 桑田氏は今年1月に30季連続で最下位に沈んでいた東大の特別コーチに就任し、投手陣の再建を託された。今春のリーグ戦は10戦全敗で、10年秋から56連敗。今季も最下位から脱出することはできなかった。しかし5月5日の慶大2回戦は0―1の惜敗。1、2年生が出場する3日の新人戦では、先発に甲子園経験者7人を擁する早大を4―1で撃破し、06年春以来の新人戦勝利をもぎ取るなど、徐々に「桑田イズム」は浸透しつつある。

 桑田氏は現役時代、リハビリ中にジャイアンツ球場の外野フェンス際を黙々と走り続け、その芝のはげた部分は「桑田ロード」と呼ばれた。今は芝が生えそろっているものの、東大ナインはその場所に立つことで、桑田氏の努力、流した汗を肌で感じることができる。

 11年に日本学生野球憲章が改正され、授業が休みとなる3月と8月に限り、大学とプロの単独チームによるオープン戦が実施可能となった。東大と巨人は同年8月に1度、対戦している。

 5月25日に立大戦を観戦した桑田氏は「自信なさそうにプレーするのがなくなってきた。少しずつ成長してくれている。順調に伸びてくれている」と手応えを口にした。昨秋の投手陣は1試合平均7四死球を与えていたが、今春は5・6四死球に減少。数字の上でも成果は出ている。

 桑田氏はベンチに入ることはできないが、当日は観戦に訪れる見込み。今後、日本学生野球協会の承認を得た上で正式発表となるが、桑田氏の教えを受けた赤門軍団がヤングジャイアンツにどんな勝負を見せてくれるのか注目だ。

 ≪プロと大学の交流≫

 1932年(昭7)に文部省が学生野球の健全な発展を図るためとする野球統制令を発令。学生とプロチームの交流を禁じた。同令は47年に廃止も、50年に制定された日本学生野球憲章でもプロとの試合は認められなかった。さらに61年の柳川事件を契機に社会人だけでなく、大学もプロとの関係を断絶。73年に大卒のプロ退団者が母校限定で臨時コーチとして認められるまで両者の交流はなかった。その後は、92年バルセロナ五輪代表とプロ選抜の交歓試合実現以降、95年の東京六大学野球連盟70周年記念試合「現役の六大学選抜―プロの六大学OB選抜」など特例で交流試合が行われ、05年に元プロの監督就任が認められた。11年に日本学生野球憲章が改正され、3月と8月に限り、大学とプロ単独チームのオープン戦が実施可能となった。

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