西岡「久々に良い投手を見た」…木佐貫“魔球”に阪神首位陥落

[ 2013年6月14日 06:00 ]

<日・神>9回1死、空振りに顔をしかめる阪神・西岡

交流戦 阪神0-3日本ハム

(6月13日 札幌D)
 この日は「沈黙の虎」だった。木佐貫の前に、阪神打線が手も足も出ない。今季9度目となる零敗で、交流戦優勝はソフトバンクに奪われ、リーグ首位の座も、宿敵・巨人に再び明け渡した。

 「低めのフォークか。あれにバットが止まらんかったね。(打者には)真っすぐに見えるんだろうな。見極めの良い鳥谷でさえ、見極められないんだから。相当切れがあったんだと思う」

 今季ワーストとなる散発2安打。相手先発に完封を許すのも初めてだった。ベンチの指揮官も打つ手が無かった。切れ味鋭いフォークを操る木佐貫の前に、打線は面白いように翻弄(ほんろう)された。「打撃コーチから指示は出ているんだけど、それを上回る切れだったね。ほとんどヒット性の当たりもなかったからね」。ことごとく“魔球”に手を出し、27アウトのうち1併殺を含む19個までを内野ゴロで奪われる始末。これで木佐貫には、08年から5連敗となった。

 ただ、チャンスが皆無だったわけでもない。1点を追った5回だ。先頭のマートンが二塁打で出塁。続く新井の投手強襲安打に木佐貫の一塁悪送球が重なり、無死一、三塁の好機をつくりだした。一打同点。しかし…。続く坂は遊ゴロ。三塁走者・マートンが三本間に挟まれてアウト。なおも1死一、二塁と好機は続いたが、後続の藤井彰が6―4―3の併殺に料理された。「(5回は)最低でも、追いついておかないといけないところだった」。指揮官の口からも、タメ息がもれる。

 「初めてだ。ここまでボールを振らされたのは…」。百戦錬磨の水谷打撃コーチも、思わず脱帽するしかない。4打数無安打に封じられた西岡も「久々に良い投手を見ましたね。思ったよりもボールが落ちました。最後まで、丁寧に投げられてしまった」と素直に相手の投球を称え、「完ぺきにやられました」と天を仰ぐしかなかった。

 首位からわずか5日で2位転落。とはいえ、巨人の背中には0・5差と肉薄している。ここで、離されるわけにはいかない。この夜の敗戦が、猛虎の牙をさらに鋭くしてくれるはずだ。

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