NPBの対応に不満の声 星野監督「いまさら何言ってんだ」

[ 2013年6月12日 20:05 ]

 プロ野球の統一球が変更されていたことが明らかになり、球界内には日本野球機構(NPB)の対応に対する不満の声が上がった。

 楽天の立花陽三球団社長は「ファン、選手にちゃんとした情報を出してほしかった。今後、ファンを裏切ることは絶対にやっちゃいけない」と批判。阪神の四藤慶一郎球団専務は「きのう初めて説明を聞いた。われわれもなぜ今のタイミングとは思った」と話した。

 今季は既に3分の1以上の日程を消化している。楽天の星野仙一監督は「いまさら何言ってんだ。事前に分かっていたら、指導法も変わっている」と不満をあらわにした。ソフトバンクの秋山幸二監督も「(公表が)遅い。別に隠すことでもない」と隠蔽を問題視した。

 公表される前から、現場には球が飛ぶという実感があったという。2年連続本塁打王のヤクルトのバレンティン外野手は「最初に試合に出たときに、すぐに分かった」と言い切った。

 飛距離の問題に矮小化すべきではないという声もある。今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した楽天の田中将大投手は「国際試合に違和感なく入れるように(統一球を)始めたはず。WBCと日本の球は全然違った。しっかり変えた方がいい。論点がずれている」と疑問を投げかけた。

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2013年6月12日のニュース