西岡にカモメ撃ち指令!水谷コーチ「あいつがチャンスつくらな」

[ 2013年6月8日 08:21 ]

 阪神・西岡が成瀬攻略の旗印を担う。この日は甲子園での練習に参加せず休養に当てたが、水谷打撃コーチから「アイツがチャンスつくらなあかん」と、2試合計8打数5安打だった幕張決戦(5月22、23日)に続く再度のカモメ撃ちを厳命された。

 「前もあったやろ。パっと行ってくれればね」

 おもむろに切り出す名伯楽。それが5月18日ソフトバンク戦(甲子園)で放った先頭打者弾であることは容易に想像できる。今季、西岡が初回先頭で安打を放てば11勝3敗2分け。勝率・786の圧倒的な数字を誇る中、今回の相手は元チームメートで6勝(1敗)を誇る強敵左腕。口火を切る一打がどれだけ虎ナインに勇気を与えるか、計り知れない。

 「ロッテ時代、バリバリのエースでした。ベストを尽くして戦うだけ」

 当時は紅白戦などでの対戦経験もなかったと話していた。ただ、守備位置から投球を見届け、そのすごさも熟知している。日の丸を背負い揃って08年の北京五輪にも出場。10年には日本一も経験した。苦楽をともにしてきた主将とエース。3月16日のオープン戦(QVCマリン)では3打数無安打に抑えられたが、あくまで調整の場。真剣勝負の公式戦となれば話は別。漆黒のバットで襲いかかる。

 過去、成瀬から見て阪神戦は1勝2敗ながら、猛虎にとって難敵であることは紛れもない事実。攻略には背番号7が不可欠だ。

 和田監督も左投手に苦戦している現状に「リーグ戦に戻っても各チームに左のエース級はいる。特に今の(交流戦の)日程ではどこもいい投手だけで回してくる。攻略してチーム力を上げていかないと」と燃えている。

 首位・巨人とは0・5差で交流戦首位の楽天、ソフトバンクとは2・5差―。2つの栄冠をつかもうとする虎の中心に西岡がいる。

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2013年6月8日のニュース