1軍昇格は見送りに…阪神の新助っ投、柔らかいマウンドに苦戦

[ 2013年6月8日 08:40 ]

<ウエスタン、ソ・神>7回、1イニングを3失点でガックリの新外国人のボイヤー

 阪神の新外国人、ボイヤーが7日、ウエスタン・ソフトバンク戦に5点リードの7回から登板。1回4安打3失点と1軍昇格へ不安を残す結果となった。

 来日後初のプロ相手のマウンドは試練の連続だった。先頭の4番・江川に初球の外角直球をとらえられると、打球は風にも乗って右中間スタンドに着弾。出ばなをくじかれると、1死から高田に中前打され二盗も許し1死二塁から塚田には右中間を破られる適時二塁打、続く牧原にも左翼線へ適時二塁打と3連打を食らい3失点。スタンドからはため息が漏れた。

 「ボールは悪くないと思うが、踏み込む足(左足)が強く踏み込めなかった」

 地方球場の柔らかいマウンドに苦戦したことを明かした右腕。自信を見せていたクイックモーションも鳴りを潜め「(点差もあり走者を)それほど気にしていなかった。次はクイックをしっかりしたい」と反省の言葉が口をついて出た。

 そんな中で収穫もあった。直球の最速は150キロを計測し、昨年21本塁打したぺーニャからカーブで見逃し三振を奪った。これには相手主砲も「カーブが一番良いボールだと思う。ブレーキの利いたカーブだった」と縦に落ちるウイニングショットに目を丸くした。

 当初は9日の同戦(飯塚)の登板内容次第で1軍昇格の可能性もあったが、現在1軍の中継ぎ陣は安藤、福原らが好調とあって昇格は見送られるもよう。見つかった課題を焦らず解消していく。

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2013年6月8日のニュース