小笠原 サヨナラ弾は2年ぶりの本塁打「思い出しました!」

[ 2013年6月5日 22:04 ]

<巨・日>お立ち台で感極まった表情を見せる小笠原

交流戦 巨人4―1日本ハム

(6月5日 東京D)
 舞い上がった打球の飛距離を確認すると、一塁側ベンチに向かって高々と右腕を上げた。39歳のベテラン、巨人・小笠原が放った2年ぶりの一発は、右翼スタンドに突き刺さるサヨナラ3ランとなった。

 「思い出しました!」。5万人近い大観衆の割れんばかりの拍手に迎えられてお立ち台に上がった背番号2の第一声は、興奮がそのまま伝わってきた。3年ぶりのサヨナラ打でもあった。「そんなになりますかねえ」と感慨無量といった面持ち。今にも目から熱いものが流れそうだった。

 無死二、三塁の場面での登場。原監督は「一の矢」として小笠原を代打で起用した。日本ハム・増井のボールにタイミングが合っている、とはいえないまま、2ストライク2ボールに。だが、ここでファウルを2本打ったことで、イメージはできあがった。真ん中高めのストレートをフルスイング。手応え十分の打球は、20歳年の離れたスーパールーキー大谷の頭上を越えての劇的弾となった。

 今季はキャンプ中にけがで出遅れ、プロ17年目で初の開幕2軍スタートとなった。1軍で試合に出られず苦しい日々が続いた。それでも腐らずひたすら練習に明け暮れた。「いつか必ずこういうときが来る」という信念だけで2軍戦に出場。「よみうりランド(2軍の本拠地)に来ていただいたファンの方にも応えられた」と、変わらず応援をし続けたファンの存在にも頭を垂れた。

 しかし、いつまでも余韻に浸る男ではない。「たった一本打っただけ。あしたからも仕事ができるようにしたい」。この一発で終わらない。2000安打を放った“ガッツ”が復活ののろしを上げた。

 

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