三嶋 “クール”に初勝利 でも素顔はきゃりーぱみゅぱみゅ好き

[ 2013年6月3日 06:00 ]

<日・D>プロ初勝利を挙げたDeNA・三嶋

交流戦 DeNA11-3日本ハム

(6月2日 旭川)
 表情一つ変えなかったDeNA・三嶋が、試合後に中畑監督に肩を組まれてようやく笑った。今季5度目の先発で8回3失点。待望のプロ初勝利だ。

 「自分の投げた試合で負けていたのでホッとしました。1勝することがこれだけ難しいとは。本当にうれしい」

 なかなか勝てなかったが、この日を含め4試合連続で8回を投げきった。抜群のスタミナと安定感。中畑監督も「直球の球威も最後まで落ちない。ローテーションの軸になり得る」と信頼を置く存在だ。そんな三嶋の転機となったのが、4月24日の巨人戦(京セラドーム)。8回から3番手として救援登板したが1死しか取れず7失点。「メンタルが壊れた。あんなに打たれたことは記憶にない。泣きそうなのをこらえました」と打ちひしがれた。

 だが、殴られたままでは終わらない。「球が全部高かった。プロは速いだけではダメ。三浦さんはキャンプのブルペンで200球以上投げても全部低かった」。大学時代より若干肘の位置を上げたフォームに修正。先発転向を見据え、手元で曲がるカットボールの習得にも取り組んだ。2回に陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)、3回に西川を空振り三振に仕留めたのはいずれも140キロ近い新球。最速149キロの直球に宝刀を手に入れ、この日も7奪三振。規定投球回には1/3イニング足りないが、それでも巨人・菅野に次ぐリーグ2位の61奪三振と驚異の数字を誇る。

 マウンドでは喜怒哀楽を表さず「(西武の)涌井に似ている」と周囲から言われているが、素顔は歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが好きで「人と深くなるのに時間がかかるんです」と笑う繊細な23歳。チームは交流戦初の連勝で3位に浮上した。今やCS進出へ不可欠なルーキーだ。

 ◆三嶋 一輝(みしま・かずき)1990年(平2)5月7日、福岡県生まれの23歳。小6から野球を始め、福岡工1年秋から投手。3年春の九州大会優勝。夏は5回戦で敗退し甲子園出場なし。法大では1年春からリーグ戦登板。4年秋は防御率0・89、4勝で投手2冠、リーグVに貢献しベストナイン。リーグ通算13勝8敗、防御率1・71。昨秋ドラフト2位でDeNA入団。1メートル76、75キロ。右投げ両打ち。

続きを表示

「稲村亜美」特集記事

「プロ野球 交流戦」特集記事

2013年6月3日のニュース