野球、実を結んだ組織改革 ソフトと統合、試合短縮へ7回制

[ 2013年5月30日 11:13 ]

IOC理事会

 野球は組織改革などが実を結び、最終候補に残った。国際野球連盟(IBAF)は男子の野球、女子のソフトボールを1競技として五輪復帰を目指すため、4月に国際ソフトボール連盟との統合団体「世界野球ソフトボール連盟」を設立した。IBAFのフラッカリ会長は試合時間短縮のために野球も7回制とし、五輪は一つの会場で効率的に行う方針を示した。

 日本野球機構(NPB)もIBAFの準会員となり、全日本野球協会と協力して4月に東京でIBAF総会開催をサポート。国際オリンピック委員会(IOC)委員も出席した総会ではプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長が復帰を訴えた。

 ただ楽観はできない。フラッカリ会長は五輪へのメジャーリーガー派遣に非協力的だった大リーグ機構(MLB)に対し、準決勝以降限定で参加を求めているが、確約は得られていない。MLBの協力は影響力や収益力などの面でも大きなインパクトとなるだけに今後の交渉の行方がポイントになる。

 ▼加藤良三・プロ野球コミッショナーの話 関係者と、応援していただいているファンの情熱、熱意が、現時点で実を結んだ結果を素直に喜びたい。まだ正式に決まったわけではないので安心はできないが、これからも日本のプロ野球としてできる限り協力していきたい。

 ▼笹田嘉雄・日本ソフトボール協会専務理事の話 正直ほっとした。野球との統合が残れた大きな要因だと思う。五輪復帰に向けて、お互いが譲るところは譲ったのがこの結果につながった。今まで以上にロビー活動に努めないといけない。(共同)

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2013年5月30日のニュース