野村監督が示唆 打撃不振続く堂林「レギュラー特権」はく奪?

[ 2013年5月28日 07:44 ]

野村監督(左)が見守る中、フリー打撃をする堂林

 広島・野村謙二郎監督(46)がプリンスの“レギュラー特権”はく奪を示唆した。27日、打撃不振が続く堂林翔太内野手(21)の起用について、「状態を見極めながら使っていきたい」と発言。英才教育の方針は堅持するものの、今後は先発の可否を柔軟に判断する考えだ。前日26日の楽天戦(マツダ)で連続試合出場が190で止まった中軸候補は「悔しい。取り返したい」と誓っている。

 懸案に一つの判断を下した。将来の中軸候補として育てる―。その方針のもと、ある程度までは不振もミスも容認され、なかばレギュラーとして扱われてきた堂林だが、その特権ははく奪されることになった。野村監督が事情を説明する。

 「昨日の欠場? 打撃の状態が悪いという判断だった。サードには小窪や安部、松山もいる。今後? 状態を見極めながら使っていきたい」

 前日26日の楽天戦で、昨季開幕からの連続試合出場が190で止まった。打率・222、2本塁打、20打点、得点圏打率・212と、低空飛行が続く今季。選手個々の競争意識を刺激し、全員野球をうたう指揮官だけに、これ以上、堂林にのみ特例を認めるわけにはいかなかった。

 21歳はこの日、28日からの日本ハム戦に向け、午前10時から本拠地で全体練習に汗を流した。終了後には1人居残り、室内でバットを黙々と振った。帰途に就いたのは午後4時前。不振脱出へ、懸命だった。

 「自分の打撃ができていない。甘い球を見逃すし、直球を狙ってもファウルになる。今の状態で(試合に)出ても結果はいい方向に出ないと…」

 自らの現状を冷静に分析する堂林。一番の矯正ポイントは、左足によるタイミングの取り方だ。「1、2の3…の2の部分。今は間がない。足が着地した時に(体が)開くので、力強いスイングもできない」。これまでは左足を上げていたが、土台をより意識してスリ足に近い形に変えた。

 指揮官自身、考え抜いた末に下した特権はく奪。だからと言って、中軸候補としての評価、期待は変わらない。「シーズンはまだ3分の2以上もある。強引に使わないといけない時もあるし、(マスコミやファンの)期待感もあるだろうしね」と野村監督。英才教育を施す方針は堅持する。

 かねて「去年あれだけ使ってもらったし、背番号7もいただいた。責任を持ってやらないと…」と言い続けてきた。元来が真面目な男。ただ、苦境から目を背けてはいない。「悔しい。取り返せるように頑張りたい」。試練を乗り越えた時、21歳の飛距離は輝く。

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