亀井 4年ぶりサヨナラ男復活!原監督「今一番状態がいい」

[ 2013年5月26日 06:00 ]

<巨・オ>9回、逆転サヨナラ打を放った巨人・亀井(右から2人目)は喜びの勢い余って駿太(右から3人目)と激突する

交流戦 巨人3-2オリックス

(5月25日 東京D)
 キング亀が決めた!巨人の亀井善行外野手(30)が25日のオリックス戦で、1点ビハインドの9回1死二、三塁から中前打を放ち、今季5度目のサヨナラ勝ちを収めた。これで12球団トップで球団通算5500勝に到達した。過去3年間、不振に苦しんだ亀井だが、2009年には王貞治に並ぶ球団タイとなる年間3本のサヨナラアーチも記録した。勝負強さが復活した伏兵の活躍で、巨人がハナ差の争いを制した。

 亀井の下半身はしつこかった。だから視界から消えようかというフォークも拾えた。1点を追う9回1死二、三塁、マウンドには今季救援失敗が一度もない平野佳。「直球が速いので、フォークを待つのは無理」と、150キロにタイミングを合わせながら二枚腰の粘りでフォークをはじき返した。

 球団通算5500勝。チームを節目の記録に導く逆転サヨナラ打が中前へ抜けていった。「めっちゃうれしかった。打った瞬間、サヨナラというのを忘れて同点だと思っていた。それくらい集中していた」。亀井にとっては09年8月8日、ヤクルト戦(東京ドーム)以来4年ぶりのサヨナラ打。その年、王貞治に並ぶ球団記録の3本のサヨナラ弾を放った男が、久しぶりの味に酔った。

 「ここからが僕のスタートだと思っている」。09年には打率・290、25本塁打をマークしたが、10年以降は不振と故障が重なった。今年1月に登録名を本名の「義行」から「善行」に変え、「左半身のケガが多かった」とおはらいも受けた。直後の2月2日に左ふくらはぎを肉離れしたが、亀井は「今年駄目なら諦めるというか、覚悟を持って臨んだ」と、腐らずリハビリに励んだ。

 打撃フォームは1本足から、すり足に変更。直球には強いが、低めの変化球が課題だと分かっていた。直球を待ちながら、変化球に対応できるように下半身の粘りと柔らかさを意識した。「今までなら空振りしていた」と理想に近い対応だった。5回には三塁走者として菅野のセーフティースクイズで、04年ダービー馬、キングカメハメハのようなスピードで生還した。

 5月に復帰後、打率・316の打撃に、原監督も「今チームの中で一番状態がいい」とうなずいた。5500勝には巨人の伝統が詰まっている。努力をコツコツと積み重ね、復活した亀井は「凄い歴史の中でOBの方々が積み上げてきたもの。もっと僕も活躍していきたい」と力を込めた。

 ▼巨人・原監督(球団5500勝に)われわれがつないでいった状態で5500という数字を迎えた。さん然と輝く歴史の中で任されて戦っている。その中での勝利ということです。

 ≪4年ぶり4度目≫亀井(巨)が1―2のビハインドから逆転のサヨナラ中安打。自身サヨナラ安打は09年に4月25日中日戦、8月4日広島戦、8月8日ヤクルト戦と、いずれもサヨナラ本塁打を放って以来4年ぶり4度目になる。これで今月の巨人はサヨナラ勝ちが4度目。チーム月間4度のサヨナラ勝ちは96年9月にマークして以来17年ぶりだ。なお巨人の通算勝利はこの日で5500勝目。プロ野球で5500勝に到達したのは巨人が初めて。また区切りの勝利をサヨナラで決めたのは46年5月12日阪急戦の500勝、93年5月30日中日戦の4000勝に次いで3度目。

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