糸井 今季初2発で“不敗神話”継続 右膝負傷後、驚異の5発

[ 2013年5月23日 06:00 ]

<オ・中>2回裏1死、糸井は右越えに5号同点ソロ本塁打を放つ

交流戦 オリックス6―3中日

(5月22日 ほっと神戸)
 投打がかみ合っての快勝だ。オリックスは糸井嘉男外野手(31)が2回の5号同点ソロに続き、6回にも試合の流れを決定づける6号2ラン。移籍後初の1試合2本塁打を放つ活躍で、日本ハム時代から続く本塁打を打った試合の“不敗神話”は「13」に伸びた。

 2回、先制された直後に5号同点弾を右翼席に突き刺した。先制された試合はここまで2勝17敗の不利なデータをも吹き飛ばす、チームを勇気づける一発だった。6回には坂口の右中間適時三塁打で勝ち越しに成功した後、2死から今度は左翼席に6号2ラン。ビッグイニングの立役者となった。

 「逆方向のホームランはたまたま。自分はホームランを打つようなバッターじゃない」

 昨年、日本ハム在籍時の8月3日楽天戦以来の1試合2発にも糸井は謙そんしたが、注目すべきは今季6発すべてが勝ちゲームだということ。日本ハム時代から続く“糸井本塁打神話”は13連勝に伸びた。「そんなん言わんといてよ。でも、勝利に結びついているのはうれしい」とチームに貢献できている事実に笑顔を見せた。

 3日のロッテ戦で右ヒザを痛めてから驚異の5発。それでも森脇監督は「痛めてなかったら、もっとやってますよ」と涼しい顔で断言した。

 軽度の内側側副じん帯損傷と診断された右ヒザはまだ完全ではない。試合前の練習後にはアイシング、試合後のケアも欠かせない。「自分は打って守って走っての選手。一日も早くちゃんと守れるようにしたい」。指名打者での出場に「違和感がある」という状態からの完全復活が待ち遠しい様子。「打つ方は問題ない。もうちょっとで守る方も…」。8回には中前打して、4月29日の日本ハム戦以来となる3安打猛打賞をマーク。代走を送られ、お役御免となった。それでも、「全快モード」近しをアピールする活躍ぶりだった。

 ▼オリックス山本(6回、糸井に続く2者連続アーチ)糸井さんがホームランを打ってくれたので、楽な気持ちで打席に入ることができた。 

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2013年5月23日のニュース