マー君 今季初完投で開幕7連勝 坂本、沢村の88年同期制圧!

[ 2013年5月23日 06:00 ]

<楽・巨>今季初の完投勝利を挙げた田中(右端)はマウンドでナインとハイタッチ

交流戦 楽天2―1巨人

(5月22日 Kスタ宮城)
 ベンチに戻る楽天・田中は苦笑いを浮かべた。8回2死、坂本に対して141キロのスプリットが真ん中に入ったが、結果は打ち損じの右飛。兵庫県伊丹市昆陽里(こやのさと)小学校の同級生で、「昆陽里タイガース」ではバッテリーも組んだ盟友を4打数無安打に抑えた。そして、もう一人の同学年、沢村にも勝った。

 「坂本にしても沢村にしても、リーグは違うけど切磋琢磨(せっさたくま)している。同級生で意識はした。(坂本は)一本打たれると、うるさいのでよかった」

 初回。長野に「人生初めて」という先頭弾を浴びた。投げ急ぎで上体が突っ込み、内角を狙ったツーシームが真ん中に入った。巨人はWBCで同僚だった面々が多く在籍するスター軍団。「とにかく力まないようにしよう」と自らに言い聞かせ、2回以降はフォームが安定した。7安打されながらも、チームも自身も今季初となる完投勝利。09年に並ぶ自身最多の開幕7連勝で、昨季からの連勝は11に伸びた。

 坂本、沢村とは今年3月のWBCで共に世界と戦い、多くの時間を共有した。日本ラウンドでは練習前のストレッチで、同じく88年会のメンバーである広島の前田健らに背後からこっそり近づいてプロレス技をかけ「カメラさん、今です!」と報道陣に声を掛けた。特に沢村とは息の合ったコンビ技も披露。ファンの存在を意識してシャッターチャンスを提供した。自分たちが日本球界を引っ張っていく存在であることを自覚している。だからこそ、黄金世代のトップに君臨する男として主役の座は渡さなかった。初めて投げ合った沢村に勝利し、これで同学年投手との先発対決は11戦で10勝0敗となった。

 チームは3連勝で今季最多の貯金4。2位に浮上した星野監督は田中について「しょっぱなにホームランを打たれたけど、その後は低めに投げていた」と目を細めた。

 「このままシーズンが終わるまで(連勝を続けたい)と思っている」と田中。「20勝もいけるのでは?」という振りには「チャンスはある」とうなずいた。難敵をねじ伏せたエースの連勝街道は、当分続きそうだ。

 ▼楽天佐藤投手コーチ(田中について)調子いいとは思わなかったけど、途中からコースに投げられていた。

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