同地区のライバルに黒星も…エースの存在感示したダルビッシュ

[ 2013年5月22日 12:36 ]

アスレチックス戦の6回、ピンチを迎えマウンドでマダックス投手コーチ(中央)と話すレンジャーズのダルビッシュ。左は捕手ピアジンスキー

ア・リーグ レンジャーズ0―1アスレチックス

(5月21日 アーリントン)
 ア・リーグ西地区1、2位の直接対戦。ゲーム差は開いているとは言え、前日もアスレチックスに敗れているだけに、レンジャーズにとっては連敗は避けたい試合。「彼がうちのエースだ」と認めるロン・ワシントン監督もダルビッシュに大きな期待を寄せていた。

 前回登板のタイガース戦で130球を投げ、中4日でのマウンド。ダルビッシュは疲れもあったのか、決めにいったボールがやや甘く、序盤から走者を背負う苦しい立ち上がり。それでも無失点で切り抜けていたが、3回に3番・セスペデスに中越えソロを浴び、先制を許してしまう。

 2死からの初球。低目の速球を力でスタンドまで運ばれた。登板5試合連続で被弾。決して失投ではなかったが、結局、この一発が決勝点に。1球に泣く結果となった。

 それでも、悪いながらも6回1失点と試合をつくった投球はエースの称号に恥じないものだった。圧巻だったのは5回だ。2死走者なしから二塁打と死球で一、二塁のピンチを招いたが、前の打席で一発を浴びたセスペデスに5球スライダーを続けて空振り三振。思わずガッツポーズも飛び出した。

 昨シーズン1勝2敗と、好相性とは言えない同地区のライバルとの今季初の顔合わせ。結果は黒星だったが、エースとしての存在感はしっかり示した試合だった。

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