なるか4度目の打率3割超え…“不動の1番”西岡が虎の救世主に

[ 2013年5月22日 10:56 ]

4度目の打率3割の大台クリアを目指す阪神・西岡

 阪神・西岡剛内野手(28)が打率・305と1番で気を吐いている。スイッチヒッターでは歴代8位となる3度の打率3割を誇る好打者が、新天地で4度目の大台クリアを果たせるか注目したい。

 チームにとってはまさに救世主だ。昨季の阪神は上本(49試合)ら6選手が1番で先発出場したが、全員の打率を集計すると・245の低さ。トップバッター不在が泣きどころの一つだったが、西岡の加入で和田監督の悩みが解消された。4月3日の中日戦こそ腰の張りで欠場したが、全44試合中43試合で先発1番。セの1番打者では大島(中)の・268を抑える最高打率で、唯一の3割打者になっている。

 西岡の打率を左右打席別に分けると、右は66打数21安打の・318、左は111打数33安打の・297。左右投手をいずれも苦にしないのが、スイッチヒッターならではの強みだ。また、現在行われている交流戦は、通算打率・313をマークする得意の舞台。ロッテ時代の06~10年には5年続けて3割以上と、交流戦がシーズン3割への弾みとなった年もあった。今季交流戦はここまで打率・130だが、まだ6試合。ここからの巻き返しといきたいところだ。

 スイッチヒッターの打率3割は、10年の自身(・346)が最後。阪神では80年加藤の・314、89年大野の・303しかなく、西岡には24年ぶり球団3人目の両打ち3割がかかっている。また、スイッチヒッターの2球団3割となれば、松永(阪急・オリックス、ダイエー)、平野(中日、西武)に次ぎ3人目。両リーグでは、平野以来の記録。2年目の04年に左打ちから両打ちへと転向した西岡。9年目を迎え、ますます磨きのかかった左右それぞれの打撃で、記録達成とチーム躍進に貢献したい。

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2013年5月22日のニュース