マエケン「初回に粘れなかったのがね」…記録残らないミスに泣く

[ 2013年5月21日 06:00 ]

<ロ・広>初回にいきなり2失点した広島・前田健は悔しそうな表情でベンチに戻る

交流戦 広島2-3ロッテ

(5月20日 QVC)
 自分へのイラ立ちか。それとも援護の乏しい打線への失望感か。敗戦でも丁寧に受け答えするのが通例なのに、この日の広島・前田健は立ち止まりもしない。

 8回を6安打3失点完投、今季最多128球の熱投も実らずの2敗目に、悔しさを表情と言葉ににじませた。

 「初回に粘れなかったのが…ね。調子はよくなかった。それでもその後を抑えれば、何とかなると思ったけど…」

 記録に残らないミスに足を引っ張られた。初回1死二塁から井口の中飛を中東が見失った。(記録は二塁打)。心の整理がつかないまま、直後に内野ゴロと清田の左前打で2点を失った。

 過去3勝0敗、防御率2・05のロッテ戦。2回以降は快投を続けたが、8回2死で力尽きた。連打と四球の満塁から、清田に11年6月16日の楽天戦以来となる押し出し四球だ。右腕は「あれが余分…」と顔をしかめた。

 「マエケンは調子が悪い中でもエースらしい投球をしてくれた。ただ、守備で足を引っ張ってはね…」。野村監督は中東の凡プレーを嘆いた。4連勝後に3連敗。しかもエースで黒星は痛い。借金は6。千葉の夜には後味の悪さが残った。

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2013年5月21日のニュース