阿部、王さんに並んだ!183人斬り弾で不敗神話も継続

[ 2013年5月18日 06:00 ]

<巨・西>3回1死一、二塁、左中間に逆転3ランを放つ阿部(投手・野上)

プロ野球 交流戦 巨人7-2西武

(5月17日 東京D)
 世界の本塁打王に並ぶ183人斬りだ。巨人の阿部慎之助捕手(34)が17日、西武戦の3回1死一、二塁から左中間へ2戦連発となる逆転の11号3ランを放った。東京ドームで本塁打を打った試合は10年7月以来、36連勝。不敗神話だけではない。183人目から打った本塁打となり、球団で歴代トップの王貞治(72=現ソフトバンク球団会長)に並んだ。交流戦連覇へ4番のバットが全開だ。

 高さは絶好のベルトラインに来た外角136キロ直球だった。打てる球は見逃さない。阿部が豪快にかち上げると、打球は左中間席へ消えた。2点を追う3回1死一、二塁で飛び出た逆転の11号3ラン。3年前に1打席しか対戦経験のなかった野上からの初アーチとなり、王貞治氏に並ぶ球団記録の183人斬りだ。

 「そうなんですか?僕がですか?」。目を白黒させたのも当然だろう。相手は世界の王だ。中日・山崎に並ぶ歴代4位の交流戦42発目。05年から交流戦が導入され、対戦投手が11球団に拡大された背景はある。だが、それ以上に、苦い記憶が実となったアプローチが、プロ13年目のハイペースでの球団記録を生んだ。

 「たくさん国際大会に出させてもらって苦い経験して。こういう短期決戦にも役立っているのかなと思う」。打者が受け身の野球において、データが少ない対戦は一般には投手有利とされる。阿部はアマチュア時代から初対戦の投手がほとんどの国際大会でもまれてきた。五輪、WBCにいずれも2度出場。今春の第3回WBCでは準決勝敗退で3連覇を逃す屈辱も味わった。その経験はシーズンにもつながる。この日の野上のように、対戦経験の少ない投手を叩き続けた結果が183人斬り。対策として「甘い球は好球必打。それだけ」と胸を張った。

 初回は初球のチェンジアップを叩き、中飛。本塁打の直前もカーブに豪快な空振りをした。「がっついちゃったね。結果的に餌がまけたかな」。変化球狙いと見せかけて直球を仕留めた形だ。18打席連続無安打で交流戦を迎えたが、3試合で打率・364、2本塁打、5打点と復活。4月に新調した長距離タイプのバットを従来のものに戻すなど「気持ちだけ切り替えられればね。交流戦で仕切り直しができると思っていた」。3回の守備ではファウルが喉を直撃。「挟まって口が切れて流血してますけど。大丈夫」とその裏に気合の流血弾だから恐れ入る。

 これで東京ドームで本塁打した試合は36連勝と不敗神話も継続。交流戦開幕前日には「おまえが打たないと勝てないんだ」と4番にはっぱをかけた原監督も「巨人にとっては彼が打てば勝つということです。毎日打ってほしいね」とおどけた。お立ち台で「やるからには優勝を目指します」と約束した阿部。球団新記録となる184人斬りへ、次なる餌食は誰だ。

 ▼巨人・ホールトン(7回2失点で4勝目)点を取ってくれて楽に投げられた。初回に失点したことで、より集中する意識で投げた。

 ▼巨人・立岡(プロ初スタメンで4打数1安打。7回には好守も)監督の期待に応えようと思った。上(1軍)にいる以上は結果を求められる。安打はたまたまです。

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