ダル 米屈指大物と真っ向勝負「向かっていくのが好き」

[ 2013年5月18日 06:00 ]

タイガース戦で4回を投げ終え、ベンチでソト捕手(左)とタッチするレンジャーズのダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ10―4タイガース

(5月16日 アーリントン)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が16日(日本時間17日)、タイガース戦に先発し、8回7安打4失点でリーグトップに並ぶ7勝目を挙げた。11年サイ・ヤング賞のジャスティン・バーランダー投手(30)との投げ合いを制し、昨季45年ぶりに3冠王に輝いたミゲル・カブレラ内野手(30)ら、大リーグ屈指のクリーンアップとは力勝負を演じた。4失点はしたが、試合後は充足感をにじませた。

 1年4カ月前、メジャー行きを決めたダルビッシュは言った。「相手のバッターを倒したいという強い気持ちで向かっていくのが好き」。渇望していた真剣勝負を、この日は思う存分楽しんだ。

 3番カブレラとは4打数1安打。しかし全打席で芯を食われた。3回1死一塁では、初球の膝元に食い込む92マイル(約148キロ)ツーシームを左翼線に運ばれた。切れ、コースともに完璧な一球を完璧に捉えられ、マウンドで苦笑いを浮かべた。

 「どこにボールが行ったか分からないくらい、すさまじい打球だった。あのコースをあれだけ完璧に捉えるのは、彼しかいない」。昨オフにはテレビのインタビューでカブレラとの勝負が一番印象に残ったと語った。数字の上では抑えたが、あらためて昨季3冠王の凄さを肌で味わった。

 通算269本塁打の4番フィルダーとは3打数1安打、1三振。3回1死二、三塁では今季初敬遠を与えたがその分、8回には空振り三振を奪った。敬遠について聞かれると「いま、思い出したくらい」と全く意に介していなかった。そしてメジャー屈指のスイッチヒッター、5番マルティネスは、3打数無安打に抑えた。3回1死満塁では2球で追い込みながら、あらゆる球種をカットされ互いに笑みすら浮かべた。最後は10球目を中犠飛され「本当に勘弁してくれと思ったし、向こうも途中から笑っていた。凄く楽しかったというか今までの野球人生でも印象に残る対戦」と語った。

 7回を投げ終え115球。ダルビッシュも「降板だと思った」が、8回はカブレラから始まる好打順ということもありロン・ワシントン監督は続投を命じた。「彼は馬のように働いてくれる」。結局、球数はメジャー移籍後最多の130球。「100球くらいからエンジンが掛かってきた」の言葉通り、最後の130球目の球速はこの日最速タイの96マイル(約154キロ)だった。

 ライバルとは互いを高め合う関係をいう。ダルビッシュにとってカブレラ、フィルダー、マルティネスは、まさにそう呼ぶにふさわしい。

 ▼タイガース・カブレラ(ダルビッシュについて)昨年もいい投球をしていたが、今年は本当に素晴らしい。できればもう、対戦したくないね(笑い)。

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