サーベラス 西武株TOB2週間延長へ

[ 2013年5月17日 06:00 ]

 西武ホールディングス(HD)株の株式公開買い付け(TOB)を実施中の米投資会社サーベラスは16日、買い付け期限を今月17日から31日に2週間延長すると発表した。

 議決権ベースで44・67%の取得上限や、1株当たり1400円の買い付け価格は変更しない。サーベラスは西武HD株の32・44%を保有する筆頭株主。これまでの買い付けで、株主総会で特別決議に対する拒否権を握る3分の1超の株式を確保したとみられ、期間延長でさらなる上積みを目指す。

 サーベラスと西武HDは、西武HD株の上場時期や西武球団の売却提案などをめぐり関係が悪化。サーベラスは経営への関与を強めるため、3月12日からTOBを始めた。取得上限を引き上げるため、4月5日にも買い付け期限を延長している。西武HDは「サーベラスのTOBに、今後も反対する考えに変わりない」とコメントした。

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2013年5月17日のニュース