立岡 期待の星からどん底経験 生き残りかけた左打ちで初安打

[ 2013年5月16日 08:58 ]

<巨・ロ>9回無死一塁、二塁内野安打を放つ巨人・立岡

交流戦 巨人5-4ロッテ

(5月15日 東京D)
 巨人・立岡がプロ初安打となるに二塁内野安打でつなぎ、サヨナラ勝ちへ導いた。

 08年ドラフト2位でソフトバンク入団。走攻守3拍子そろった内野手と期待され背番号7を託されたが、結果を残せず昨年6月にトレードで巨人へ。7月10日のイースタン・リーグ楽天戦では左肘じん帯を損傷。右打者では「フォロースルーを取れない」という大ケガを負った。

 苦悩の中、11月の秋季練習直前「生き残るには左しかない。中学でかじった程度」という左打者として再出発を決めた。素振りや打ち込みと並行し、左打者として必要な筋肉を付けるための筋力トレーニングも敢行。楽天・松井や日本ハム・稲葉の打撃映像で研究した。マメがつぶれて革手袋が血だらけになるほどの野球漬けの日々を送った。

 14日に移籍後初の出場選手登録。そしてプロ通算3試合目で初安打を放ち、サヨナラ勝ちにつなげた。「野球をできなくなるようなケガもあった。ここに立てて、夢のよう」。苦労人がラッキーボーイとして、初のお立ち台で大歓声を浴びた。

 ▼巨人・原監督(立岡について)バントの作戦も彼自身、予想していたと思うが、振る力も強いし、足も速い。

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