立岡 執念のプロ初安打「打っていいと言ってくれた監督に応えたかった」

[ 2013年5月16日 06:00 ]

<巨・ロ>9回無死一塁、二塁内野安打を放つ巨人・立岡

交流戦 巨人5-4ロッテ

(5月15日 東京D)
 どん底からはい上がった男の執念だった。1点を追う9回無死一塁。セオリーならバントだ。しかし、打席に向かう巨人・立岡に原監督がささやく。「打つことから入ってくれ」。守護神・益田の142キロ直球を叩き、二塁内野安打でつないだ。

 「100%バントだと思った。打っていいと言ってくれた監督に、なんとしても応えたかった」

 無死一、三塁と好機を広げ、続く長野の打球が右中間を破ると、一塁からサヨナラの生還。「あの当たりでホームに勝負できるのが持ち味」と50メートル5秒8の快足を披露し、歓喜の輪に消えた。

 ◆立岡 宗一郎(たておか・そういちろう)1990年(平2)5月18日、熊本県生まれの22歳。鎮西では甲子園出場なし。08年ドラフト2位でソフトバンク入団。12年シーズン途中に交換トレードで巨人に移籍。同年7月に左肘じん帯を損傷。患部への負担を考慮して、秋季キャンプから左打ちに転向した。1メートル81、83キロ。右投げ左打ち。

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