マー君 10連勝、自己最速タイ155キロ「全然調子良くなかった」

[ 2013年5月15日 06:00 ]

<横・楽>7回、多村のライナーをキャッチする楽天・田中

交流戦 楽天7-3DeNA

(5月14日 横浜)
 スタンドの観衆がどよめいた。そして一斉にスコアボードに目を移した。4回2死三塁で、楽天・田中が多村に投じた6球目。

 球速表示は09年7月20日ソフトバンク戦(ヤフードーム)、11年6月15日の広島戦(マツダ)で記録した自己最速に並ぶ「155キロ」。それでもポーカーフェースを崩さなかった。

 「全然、調子は良くなかった。ここ(横浜スタジアム)のスピード表示は速いんですよ。それよりも交流戦のスタートの試合で勝ててよかった」

 試合直前のブルペンから自身の不調を感じていた。そこで「慎重に、しっかり投げよう」と自らに言い聞かせた。投球のリズムは遅くなったが、初回から150キロ台の直球を連発。打線が3点を勝ち越した5回以降はリズムを重視したが、4回までに投じた35球の直球の平均速度は151・2キロ。6回の打席では新人だった07年以来、実に6年ぶりの送りバントも決めた。今季初完投こそ逃したが、8回3失点で勝利投手となった。

 早ければ今オフにもポスティング・システム(入札制度)を利用してメジャーに挑戦する可能性がある田中。この日もヤンキース、レンジャーズなど少なくとも6球団が視察。その前で剛速球を披露した。

 これで開幕から無敗で両リーグトップの6勝目。自身の昨季からの連勝は10に伸びた。2回には制球ミスでブランコに先制ソロを浴び、8回も先頭打者に安打を許して、またもブランコに長打を浴びた。3暴投も記録した田中は「点を取られたことは納得できない。納得できるわけがない」。反省を忘れず、さらなる高みを目指す。それがエース、背番号18の所以(ゆえん)だ。

 ▼楽天・星野監督(田中について)打線が7点も取ったのだから、完投してくれないとね。どうしても球数が増えてしまう。

 ▼楽天・松井(6回2死二塁で中前適時打)直前に田中がしっかり送りバントを決めてくれたから打ててよかった。

 ≪開幕6連勝は2度目≫田中(楽)が8回3失点で今季両リーグ最多の6勝目。開幕から無傷の6連勝は、09年に開幕7試合で7勝して以来自身2度目。昨年8月26日の日本ハム戦からは10連勝となった。楽天投手の最多連勝は08年岩隈の8連勝(2度)で、連続シーズンでの2桁連勝は田中が初めてだ。田中は今季7試合でまだ完投なし。それでも昨季から10連勝中、勝敗なしも含め14試合連続で6回自責点3以下のクオリティースタートを続けている。

続きを表示

「名将かく語りき〜歴史を彩った勝負師たち〜」特集記事

「大谷翔平」特集記事

2013年5月15日のニュース