丸だ菊池だ!満弾2発 赤ヘル同学年コンビ球団3度目快挙

[ 2013年5月13日 06:00 ]

<広・中>6回、3号の満塁弾を放った菊池(右)を敬礼ポーズで迎える広島・丸

セ・リーグ 広島11-6中日

(5月12日 マツダ)
 広島の野村監督も驚きを隠さなかった。「極端すぎるよ。満塁弾2発なんて期待していない。コンスタントにやってくれれば。ぜいたくだけどね」。広島が球団史上3度目の満塁本塁打2発で、今季初の2桁11得点をマークし、1日で最下位を脱出した。

 78年のギャレット、ライトル、05年の前田、ラロッカのアベック満弾に続く記録を達成したのは、4月に24歳となった丸と23歳の菊池の同学年コンビだった。1本目は2点を追う4回。前日本塁に生還したクロスプレーで左ふくらはぎを痛め、ベンチスタートとなった丸が代打で豪快に右中間へ運んだ。自身初の代打満塁逆転2号。「詰まらないようにポイントを前にしていた。追い風で思ったより飛びましたね」と納得の一撃となった。

 同点とされた6回には、1点を勝ち越した直後の場面で菊池が左中間に叩き込んだ。こちらもプロ初の満塁アーチ。守備では2度の送球ミスを犯していただけに「僕のせいで流れが悪くなっていた。大事なところで打てて良かった」と胸をなで下ろした。

 菊池は2人の性格を「似たもの同士」と表現する。この日は母の日だが、示し合わせたかのように「(満塁弾を)見ていてくれたら。それがプレゼントということで…」と声をそろえた。プロ野球史上22度目、チームでは8年ぶりの出来事に、連敗を2で止めた指揮官も「これでようやく寝られるな」と満足そうだった。

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2013年5月13日のニュース