高木監督　ヒヤヒヤ２連勝もゴキゲン「あと２８や」

＜広・中＞広島に勝利しナインを迎える中日・高木監督（中央）

セ・リーグ 中日４－３広島

（5月10日 マツダ）
　最後までヒヤヒヤさせた。４―３の９回、中日は守護神の岩瀬が２死満塁とされ、一打サヨナラのピンチ。迎の中堅左への打球は左中間へ抜けたかに見えたが、大島が目いっぱいの横っ跳び。スーパーキャッチで白球と白星をつかみ取った。

　「入ってくれて良かった。２死だったし、抜かれたら終わり。何とか１点を守るつもりだった」

　雨中の死闘に劇的な形で勝利。最下位で苦しむチームにとっては、４月１７、１８日以来、約３週間ぶりの連勝となり、高木監督も「ウチらしくなってきたんじゃない。ミスも出たけど、ああいうゲームに勝てるようになってきた。それが一番」とご満悦だ。

　３―３の７回２死一、二塁では荒木がしぶとく中前に勝ち越し打。８日のヤクルト戦（神宮）に続く決勝打となり、打撃不振のベテランにも勝負強さが戻ってきた。きょう勝てば、４月２９日以来の最下位脱出。連敗を４で止めた８日の試合後に「３０連勝できそうな気がする」とつぶやいた指揮官は、「あと２８や」とご機嫌で帰りのバスに乗り込んだ。