アスリートには絶望的…大塚、腱修復手術も志願

[ 2013年5月10日 08:01 ]

近鉄時代の大塚晶文
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大塚 日本球界復帰

 07年7月に右肘を痛めた大塚は計6度の手術を受けている。1回目はスティムセル(幹細胞)手術と呼ばれるもので、骨から骨髄液を取り出して患部に打ち込むもの。体の別の場所からじん帯を右肘に移植するトミー・ジョン手術も2度受けた。同手術は現在、成功率90%と言われ、最近では松坂(インディアンス3A)や田沢(レッドソックス)も約1年半のリハビリを経て復帰した。ただし、それは球団の全面サポートがあってこそだ。

 大塚は故障した07年オフにレンジャーズとの契約が切れ、たった一人でのリハビリを余儀なくされた。最初は知識もない。焦ってオーバーワークになり、肘を悪化させた。11年10月には6度目の手術に踏み切る。「骨から腱を剥がして、骨髄液を出して腱を修復するもの。医師には、アスリートにはやったことがないと言われたけど、“手術してください”と頼んだ」という。肘のじん帯を断裂した投手でも一般的にリハビリ期間は12~18カ月。大塚は6年間のブランクという前例のない闘いに挑んでいる。

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