マエケン 自責1、菊池ポロポロも「カバーしてあげられれば…」

[ 2013年5月8日 06:00 ]

<広・D>2回1死満塁、井納の打球を弾きタイムリーエラーとした菊池(右)からボールを受け取る広島・前田健

セ・リーグ 広島3-7DeNA

(5月7日 マツダ)
 マエケンでも止められなかった。広島は今季初の5連敗。借金は今季最多6に膨らんだ。

 「5回で降りてしまったのでね。悪い流れを止めたかったし、もう少しイニングを投げて勝てれば良かったんですけど」

 エースは敗戦の責を自らに課したが、あまりにも気の毒な失点だった。開幕から4試合で30イニングを投げ、自責点はわずか1。防御率0・30を誇る難攻不落の右腕は、初回を3者三振と快調に滑り出した。しかし、守備陣にこれだけ足を引っ張られてはどうしようもない。2回1死満塁のピンチで鶴岡の二ゴロを菊池が併殺を焦ってファンブルしてまず1点。さらに井納の二ゴロも菊池が再びお手玉してしまい、スコアボードに「3」の数字が刻まれた。前田健は初回を抑えた時点で連続無失点を24イニングとし、08年9月にマークした23イニング連続無失点の自己記録を更新したが、あえなくストップ。4回無死一塁でも鶴岡の二ゴロを菊池がこの日3個目の失策を犯し、荒波の右犠飛で4点目を失った。前田健は今季最短の5回92球で降板。3安打4失点、自責点1だった。

 「記録にこだわって続けてきたわけじゃないですしね。ミスは出るものですから。カバーしてあげられればよかったんですけど」

 右上腕の張りが取れ、3勝目を飾った1日の阪神戦から中5日。消化不良に終わったこのうっぷんは、次回登板で必ず晴らしてみせる。

 ≪最多失策は4≫菊池(広)が2回に2、4回に1失策を記録し、二塁手のセ・リーグタイ記録となる1試合3失策。過去多数。なお、パの二塁手の最多失策はバルボン(阪急)が56年9月3日南海戦で記録した4。

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2013年5月8日のニュース