ゆくゆくは監督に…松井氏に巨人入閣要請 複数ポスト用意

[ 2013年5月7日 06:00 ]

上下ユニホーム姿で始球式に登場する松井秀喜氏

 巨人が、早ければ7日にも行う松井秀喜氏(38)との会談で、複数のポストを用意して入閣要請を行う可能性が6日、浮上した。すでに渡辺恒雄球団会長(86)は松井氏を次期監督候補に挙げており、監督就任前にはコーチ修業をすることを勧めている。ポスト未定のまま入閣を要請するのは異例だが、渡辺会長は会談で松井氏の意向を聞いた上で、ポストを決めるものとみられる。

 将来的な「松井監督」誕生へ向け、最大限の誠意を見せる。松井氏は引退セレモニーと国民栄誉賞授与式が行われた5日に「また皆さんの前に戻ってきたいという気持ちはあります。野球から離れることはない。何か恩返ししたい気持ちがある」と公の場で初めて指導者への意欲を示した。

 すでに渡辺球団会長、白石オーナーが松井氏の巨人復帰について意見交換済み。全面的なバックアップ態勢を取ることを確認している。この日、球団関係者は「松井さんの復帰については、渡辺球団会長の専権事項ともいえる」と話した。5日の発言を受け、今後は渡辺球団会長が松井氏の巨人復帰に向けた動きを本格化させることになる。

 前日に東京ドームで松井氏と対面した渡辺球団会長は「きょうは(入閣の話は)しない。近く会う。お父さんにはお願いしておいた」と日をあらためて直接会談を行う意向を示した。すでに1月の段階で「今、原君の後を継ぐっていうのがいないんだよ。原君はまだやるけどね。その後は松井君は最適だよね」と次期監督候補と明言。帰国後の対面で即、来季コーチとしての入閣を打診する方針も打ち出していたが、5日は思いとどまった。

 最大の理由は渡辺球団会長が「松井君の方がどう考えるかだよ」と話したように、本人の意向を確認するため。監督就任までのプロセスに関して松井氏の意向を重視し、ポストについても助監督、ヘッドコーチ、野手総合コーチ、打撃コーチなど柔軟に対応するもようだ。

 過去、巨人の監督就任のモデルケースは、引退後すぐに就任した長嶋監督型。選手兼任コーチ、助監督を経て就任した王監督型。評論家生活を挟み野手総合コーチ、ヘッドコーチを経た原監督型などがある。渡辺球団会長は「ヘッドコーチかなんかやってね。だって彼はバッターだろ。ピッチャーはどうするか、研究してもらわないと」と私案を明かしたこともあったが、松井氏の意向を聞いた上でのポストを用意し、迎え入れる意向とみられる。

 国民的セレモニーから一夜明けたこの日、松井氏は公の場に姿を見せなかった。久しぶりの日本滞在でプライベートな時間を過ごしたとみられ、渡辺球団会長との、この日の対面については否定した。渡辺球団会長が「近く会う」とした直接会談で、松井氏が何を話すのか。巨人は選択肢を広げてその答えを待つ。

 【巨人監督就任までの経緯】
 ▽長嶋監督 72年からコーチを兼任し74年に現役引退後、そのまま監督になった。1年目の75年は巨人史上初の最下位を経験し80年に辞任。93年から再び指揮を執り、94年に監督として初の日本一に輝いた。01年に勇退。

 ▽王監督 76年から選手兼任コーチとなり80年に現役引退。翌81年から3年間、助監督を務め84年に監督就任。87年にリーグ優勝するなど5年間采配を振ったが、2位に終わった88年に辞任した。

 ▽原監督 95年に現役引退し野球評論家などとして活動。99年に巨人の野手総合コーチとして現場復帰。02年から長嶋氏の後を継いで監督就任も、成績不振で03年に退いた。06年から再び監督を務めている。

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