会見場は長嶋氏披露宴と同じ…報道陣205人、TVカメラ45台

[ 2013年5月6日 06:00 ]

国民栄誉賞を受賞し、喜びを語る長嶋氏(左)と松井氏

国民栄誉賞授与式

 長嶋、松井両氏の記者会見が行われた東京都千代田区のホテルニューオータニ「芙蓉(ふよう)の間」(約250坪)は、偶然にも長嶋氏が亜希子夫人(故人)と結婚披露宴を行った会場だった。

 65年1月26日、政財界人や友人ら約350人の出席者から祝福を受けた。巨人が昨年、セ・リーグの優勝祝賀会を開いた場所でもある。この日は300席が用意され、スチールとテレビカメラ計45台、205人の報道陣が詰めかけた。

 【“国民的行事”アラカルト】

 ☆報道陣 東京ドームには午前8時の受け付け開始から記者やカメラマンが次々と詰めかけ、日本テレビの中継陣約200人を含め、約800人が集まった。

 ☆徹夜組 外野指定席の入場ゲートには午前10時半の開場前に約1000人が列をつくった。昨夜から徹夜で並んだ会社員、山本直樹さん(40)は「結婚記念日だけど松井さんの姿を見たくて奥さんに土下座してきた」と話した。

 ☆グッズ 球場内外で長嶋、松井両氏の国民栄誉賞受賞を記念したグッズを販売。通常より2時間早い午前8時から販売した球場外のブースではタオル(1枚2625円)1万枚、Tシャツ(1枚1575円)7000枚が約4時間で完売し、店員は「長嶋さん、松井さん人気はやっぱり凄い」と驚いた。

 ☆チケット 完売し、都内の金券ショップには朝からチケットを求めるファンが駆け込んだ。球場近くの金券ショップではバックネット裏の指定席S(5900円)が2枚で16万8000円と約14倍の高値が付くなど直前まで高額で取引された。当日券の販売は行われなかった。

 ☆引換所 球場外の指定席Dチケット引換所前には早朝から長い行列ができ、急きょ、引き換え開始時間を通常より30分早めて午前9時半に。都内の派遣社員、石橋治光さん(69)は「長嶋さんが大好き。チケットが引き換えられて最高」と喜んだ。

 ☆警備 警戒に当たる警察官の人数を通常の10人から200人に大幅増員し、厳戒態勢を敷いた。ガードマンによる警備も強化した。

 ☆試合球 長嶋、松井両氏の3と55の背番号と日付けが入った統一球が使用された。本塁打やファウルボールを手にしたファンにはお宝グッズになった。

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2013年5月6日のニュース