継投策ズバッ!沢村6回無失点も原監督「1点勝負なので決断」

[ 2013年5月1日 21:43 ]

<中・巨6>8回、右中間2ランを放った阿部(左から)を迎える原監督

セ・リーグ 巨人3―0中日

(5月1日 ナゴヤD)
 指揮官の決断が緊迫した展開のゲームで勝利を引き寄せた。巨人・沢村、中日・カブレラの両先発右が投げ合い、スコアボードには「0」が13個並んでいた。7回裏、沢村が1死から荒木、代打・中田亮に連続四球を与えると、原監督は左腕の山口をマウンドへ。この采配がズバリ的中した。

 「沢村はナイスピッチングですよ。本来ならあの回も投げ切って欲しかったんだけどね。ただ、フォアボール、フォアーボールだったし、打者との相性的にもね。1点勝負の試合でしたから、山口にバトンをつなぐ決断をしました」。指揮官はそう説明した。

 沢村はナゴヤドームで32イニング連続無失点だったが、この日、大島に2安打されていることもあって無失点のまま継投を決断。山口が大島を三飛、井端を三ゴロに仕留めて無失点で切り抜けると、直後の8回に待望の先制点が転がり込んできた。

 8回をマシソン、9回を西村が締める盤石のリレーで中日戦2連勝。4連敗の屈辱も味わった9連戦を終わってみれば、5勝4敗と勝ち越して乗り切った。貯金11で首位の座も安泰だが指揮官は「ボウカーのケガは痛かったけど、(連戦を)しっかり乗り切ってくれた。ギリギリのところですど」と表情を引き締めた。その“ギリギリのところ”での強さが今季の巨人の強さでもある。

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2013年5月1日のニュース