ブランコ 59年ぶり球団新月間14発

[ 2013年5月1日 06:00 ]

<D・ヤ>4番で最下位脱出!試合後にDB・ライダーとポーズを決めるDeNA・ブランコ

セ・リーグ DeNA5-4ヤクルト

(4月30日 横浜)
 セオリーなら見送るが、DeNAの規格外の助っ人は自分に求められている役割が分かっていた。3点差の6回1死一塁。ブランコは3ボールから真ん中の直球を強振して空振りした。球場はどよめき、その直後に歓喜で沸いた。

 「強くスイングすることだけを考えた。高く上がりすぎたから入らないだろうと思ったけど、風のおかげで入った」

 5球目。内角高めの143キロ直球をバックスクリーンへ15号2ラン。横浜地方気象台によると、この日の最大瞬間風速は22・1メートル。試合中も同15~16メートルの強風が本塁から右翼方向に吹いていた。この一撃が号砲となって続く中村が同点弾。8回には金城の適時打で決勝点を奪い、逆転勝利に助っ人は柔和な笑みを浮かべた。

 前日にバレンティンの場外弾2発を含む1試合3発を、一塁守備から見つめていたが、2日連続で主役は譲らない。これで4月14本塁打。54年青田昇がマークした月間13本塁打の球団記録を59年ぶりに塗り替えた。「じゃじゃ馬」の愛称で、5度の本塁打王に輝いた名スラッガーを抜き、「応援しているファンにプレゼントしたい」とお立ち台でファンを喜ばせた。

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