バレンティン 電車“通勤”で球場へ「本塁打王はブランコに譲るよ」

[ 2013年4月30日 07:04 ]

<D・ヤ>8回2死一塁 バックスクリーン左看板を越える場外弾を放つヤクルトのバレンティン

セ・リーグ ヤクルト12―3DeNA

(4月29日 横浜)
 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(28)が29日、DeNA戦で自身4度目の1試合3本塁打を放った。

 オランダ代表として出場したWBCでは初の4強入りに貢献したが、左内転筋の肉離れで来日3年目の今季は開幕を2軍で迎えた。4月12日の巨人戦(東京ドーム)から1軍復帰したが、満足にフルスイングができない状態だった。

 フォームも崩れ、池山打撃コーチからは「トップの位置をしっかりつくろう」と指導された。その成果が16日中日戦(神宮)での1号を含む2発につながる。スイングスピードも戻ってきたことで、球を呼び込んで打つ本来の打撃スタイルがよみがえった。

 横浜スタジアムへは都内自宅からミレッジ、ロマンとともに電車通勤。交通系ICカードを駆使してスムーズに乗り換えもこなすが、この日はゴールデンウイークのため満員で「座れなかったよ」と約1時間立ったまま通勤。それでも疲れも見せずに、チームの6連勝に大きく貢献した。

 3戦連発で、ここ5試合で6発。1試合3発は4度目だが、横浜では3度目と相性抜群だ。15試合で8本塁打を放ち、リーグトップ、14本塁打のDeNAブランコを猛追している。勢いに乗った主砲は「狙うのは優勝で、本塁打王はブランコに譲るよ」と言った。もちろん余裕の笑み。昨年、一昨年は5月に1試合3発を記録しており、いよいよバレンティンの季節が到来。この勢いで量産すればブランコに追いつく日も近い。

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2013年4月30日のニュース