バレ 160メートル弾!「場外警報」直後に3発目本当に来た

[ 2013年4月30日 06:00 ]

<D・ヤ>8回2死一塁 バックスクリーン左看板を越える場外弾を放つヤクルトのバレンティン

セ・リーグ ヤクルト12―3DeNA

(4月29日 横浜)
 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(28)が29日、DeNA戦で自身4度目の1試合3本塁打を放った。4打席連発のプロ野球タイ記録は逃したものの、場外2発の驚異的なパワーを披露。2年連続本塁打王が3戦連発を含む5戦6発と量産モードに入った。ラスティングス・ミレッジ外野手(28)と畠山和洋内野手(30)も一発を放ちクリーンアップそろい踏みで、チーム3年ぶりの1試合5発。今季最多の12得点を挙げ今季最多の6連勝とした。

 8回だ。横浜スタジアムの外で、警備員が拡声器で叫んだ。「バレンティン選手の打席なので、打球に気をつけてください!」。注意を呼び掛けて正解だ。バレンティンの打球はバックスクリーン左の場外へと消えた。

 「日本では一番の飛距離じゃないかな。米国ではもっと飛んだ本塁打があるけどね」。推定160メートル弾。2死一塁。吉川が投じた2球目、146キロの直球だった。左足を大きく開き、上体を後ろにのけぞるようにして豪快にすくい上げた。

 前日の巨人戦(神宮)で最終打席に逆転2ラン。この日も初回に左翼ポール際へ105メートルの2ランを放つと、2回には150メートルの左越え場外弾。ケバブ(トルコの肉料理)の露店をあわや直撃する一撃だった。4打席連発のプロ野球タイ記録を狙った第3打席は左飛に倒れ「(記録は)知っていてトライしたけど、スミマセン」。その悔しさを8回の最終打席でぶつけ、2本目の場外弾。3本の合計飛距離は415メートルとなった。2年連続本塁打王のパワーである。

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2013年4月30日のニュース