“松坂超え”に挑む藤浪 月間MVP候補も「まったく興味ない」

[ 2013年4月28日 09:30 ]

4月3勝目に向けて調整する阪神・藤浪

 悪い流れは黄金ルーキーが断ち切る。阪神・藤浪が28日のDeNA戦で4度目の先発に臨む。27日の惨敗にやるせない虎党の悔しさを晴らすためにも、1965年のドラフト制以後、松坂(当時西武)もできなかった高卒新人初となる「4月3勝」の快投を期待したいところだ。

 「(球場は)狭いかもしれませんが、あまり気にせず投げたい。本塁打を打たれたら仕方ないと思う。打者が立っていないので分かりませんが、プロの球場ですし、投げやすいとは思います」

 舞台は初体験の横浜スタジアム。2勝を挙げた甲子園と比べると狭い。加えて相手打線にはブランコ、中村らスラッガーが並ぶが「環境」を過剰に意識することはない。「調子は悪くない。いつも通りです」。初勝利を挙げた14日のDeNA戦(甲子園)から13イニング連続無失点を継続中だが、「普段着」で臨む構えだ。

 「(月間MVPには)まったく興味が無いので…。結果的に取れたらいいですが、あまりそこにこだわりは無いですね」

 ここまで救援を含め4試合に登板し2勝1敗、防御率0・86の好成績で3、4月度の月間MVP候補に選出されている。この日、同候補の巨人・菅野が黒星を喫した。藤浪が4月ラスト登板で快投すれば「タイトル」もグッと近づくはず。こちらも受賞となれば3、4月度では高卒新人初の偉業となる。

 「(プロ初勝利をあげた前回対戦と)同じ投球をしていたら打たれると思うので何とか工夫できるように。落ち着いて投げたい」。ゴールデンルーキーが自身初のビジター勝利で、黄金週間を「貯金週間」へと変える。

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2013年4月28日のニュース