走る広島 昨季の2倍以上 盗塁数球団新ペースも生還したのは…

[ 2013年4月23日 12:04 ]

リーグトップの8盗塁をマークしている丸(左)

 広島が積極的に機動力を使っている。22日現在、チーム26盗塁は両リーグ最多。シーズン換算で187盗塁に達する計算だ。昨季は79盗塁と100盗塁にも届かなかったが、今季は走る野球を前面に戦う姿勢を見せている。

 走力重視の広島をけん引しているのが若手選手たち。22日現在、8盗塁でリーグ最多の丸は今季24歳。昨季自己最多の14盗塁をマークしたが早くも8盗塁と半数を超えた。同じく22歳を迎える堂林は4位タイの5盗塁、23歳の菊池は7位タイの4盗塁と3人とも24歳以下のフレッシュな戦力だ。

 広島の最年少盗塁王は79年に55盗塁をマークした高橋慶彦の22歳シーズン。もし今季堂林が手にすればこれに並ぶ。チーム全体でも26盗塁をマークしており、現在両リーグ最多。シーズン144試合の換算では187盗塁に達し、85年につくった球団記録178盗塁の更新も夢ではない。

 また、ここまでの盗塁成功率も悪くない。昨季はリーグ2位の79盗塁を記録したが、盗塁死が39度あって成功率は・669。それが今季は盗塁死が9度で成功率は・743。広島のシーズン盗塁10傑を見ても、今季の成功率は4位に相当する。

 もっとも、今季盗塁を決めた走者で本塁に生還したのは延べ7人だけ。機動力がなかなか得点に結びつかない。広島のチーム打率は現在・2522で巨人の・2521を抑えリーグ1位。ただし走者の状況別に分けると、広島の得点圏打率は・222で巨人の・266より大幅に低い。積極走塁を生かすためにも、チャンスでの打線の奮起が今後の課題になりそうだ。

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2013年4月23日のニュース