井口 日米通算250号&1947試合目で初の一塁先発

[ 2013年4月17日 06:00 ]

<日・ロ>5回の守備でスタンドの声援に応えるロッテ・井口

パ・リーグ ロッテ11―3日本ハム

(4月16日 札幌D)
 打球をさばいたのは、1度だけだった。2回2死一、二塁。黒いファーストミットを手にした井口は、杉谷の高いバウンドのゴロを軽快に処理。一塁カバーに入った西野に丁寧にトスした。メジャーでの4年間も含めてプロ17年、通算1947試合目。初めて一塁手としてスタメン出場した。

 「プロでの最初の試合の時みたいにドキドキしたよ。でも楽しかった。リラックスして新鮮な気持ちで打席に入れたよ」

 初回の中前打で勢いに乗ると、面白いように安打を連ねた。3回2死三塁で勝ち越しの左中間二塁打。7回には左翼へ日米通算250号となる今季1号ソロだ。「あんまり数字は気にしてないよ。長くやってる結果だからね」。サイクル安打はならなかったが、4安打3打点の爆発に自然と表情もほころんだ。

 38歳にして新たな挑戦だ。昨年12月、メーカーにファーストミットを発注。1月の沖縄・名護での自主トレにも持参し、2月の春季キャンプでは特守も受けた。「何カ所かのポジションができれば、自分の中でもプラスになる」。3月13日の西武とのオープン戦(QVCマリン)で、一塁手としてテスト。伊東監督からは「シーズンでもあるぞ」と言われた。それでも初体験。「まさか実戦でやるとは…。緊張感が全然違う」と笑ったが、バットでチームに貢献できれば満足感も違う。

 二塁手・鈴木が打撃好調で、指揮官はベテランの一塁起用を決断した。「監督からは、1年間通してやってくれといわれているからね」と井口。日米通算2000安打へも残り87本。40歳までの現役も目標だ。この男、どのポジションでも絵になる。

 ▼ロッテ・伊東監督(打線が大量11得点)久しぶりにスコアブックに(安打の)赤が多かったね。

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