投手側も違い痛感 武田「おやっという感じ」

[ 2013年4月16日 07:30 ]

統一球に変化?本塁打激増

 統一球が飛ぶようになったという声は打者側だけではない。投手側も昨年までとの飛距離の違いを痛感している。ソフトバンクの武田は今季初登板した3月31日楽天戦(ヤフオクドーム)の4回、松井に右翼フェンス直撃の安打を打たれた場面をこう振り返る。

 「おやっという感じ。去年だと、あそこまで飛んでいないような…」

 各球団の投手は長打が出やすい高めを禁物とし、これまで以上に低めに投げる意識を徹底。それでも飛距離が増したことで、守備にも影響が出てきた。「今年は、どのチームも外野手の守備位置が深い。ボールが飛ぶという警戒心があるのではないか」と楽天の鈴木内野守備コーチ。対策として、日本ハムの陽岱鋼(ヨウダイカン)が「去年より2、3歩くらい下がって守ることが多い」と言えば、ヤクルトの上田は「昨年までよりも1、2メートル後ろを守るようにしている」と話した。

 日本ハムは14日オリックス戦(ほっと神戸)で5本塁打。統一球導入後、1試合最多タイ記録(3度目)となったが、一方で一発で敗れる試合も多く、栗山監督は「明らかに外野の頭を抜かれる打球が増え、序盤から1点を守りきる野球ではなくなっている」と戦略の見直しを口にした。

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2013年4月16日のニュース