バリントン 完投あと一人で逃すも2勝目 新スライダーさえた

[ 2013年4月11日 06:00 ]

<D・広>球団マスコットのスラィリーとともに声援に応える広島・バリントン

セ・リーグ 広島5-1DeNA

(4月10日 横浜)
 助っ人右腕に13勝を挙げた一昨年の輝きが戻ってきた。広島の3連勝の立役者はバリントンだ。8回2/3を投げて7安打1失点。自身2連勝を飾った。

 9回は簡単に2死。11年4月29日の中日戦(ナゴヤドーム)以来、来日2度目となる9イニングを投げての完投勝利が目前だった。連打を浴び、セーブ機会が発生したミコライオにバトンタッチ。「9回のマウンドに上がったからには、投げきりたいと思うのが投手」と悔しそうだったが、快勝の後には野村監督からの「きょうはバリントンに尽きます」という最大級の賛辞が用意されていた。

 力のある直球でビュンビュン飛ばした末に息切れしたDeNAの新人・井納とは対照的に、速球のキレは降板まで衰えなかった。「スライダーを大きく曲げすぎないということを、キャンプからやってきた」と山内投手コーチ。打者の打ち気を誘いやすいように進化させた得意球が、速球の効果をより引き出した。

 ブランコには中日時代の昨季に2本塁打を浴びたが、2奪三振でリベンジ。最下位脱出、3位タイに上がったチームを代表して「そのままの状態でいきたい」と誓った。

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2013年4月11日のニュース