回転キャッチ、ピンチ救った！ロッテ　岡田で勝った

＜ロ・西＞２回２死一、二塁、片岡の中飛に飛びつき好捕するロッテ・岡田

パ・リーグ ロッテ３－２西武

（4月9日 ＱＶＣ）
　ロッテ・伊東監督は古巣・西武との公式戦初対決での勝利に「もともと意識はしていない」とそっけなかった。しかし、中堅手の岡田のビッグプレーには目を輝かせた。

　「彼に助けられた。本人も守備でお金を取れると言っていたくらいだからね。彼は本当にいい手本だよ」。強風の中での試合。２回に同点とされ、なお２死一、二塁、風速は１２メートルだった。片岡の中堅への飛球は本塁方向へ押し戻された。岡田はそれを見越して一直線に前進。最後は頭から飛び込み、ボールを地面スレスレでキャッチした。

　「この球場での本塁方向の風は、打球が上がったら戻され、ライナーなら逆に伸びる。バットの先だったし、イチかバチか（一直線に）前に追った」と岡田。３回にもオーティズの二塁後方の飛球をスライディングキャッチ。「風の状況は毎日違うが、自分の感覚を大事にしている」と胸を張った。７回の逆転劇も２死無走者から主将・岡田の中前打から生まれた。

　これで５勝中４勝が１点差だ。指揮官は「接戦だったら“こっちのもの”と選手も思ってくれている」と粘り強さへの手応えを感じていた。

　▼ロッテ・清水外野守備走塁コーチ（岡田の）あの守備で勝った。普通の（選手の）守備ならまず捕れていない。岡田がいることでみんなが楽になる。

　▼ロッテ・角中（７回２死一、二塁で同点中前打）何となく（好機で）回ってくるだろうと思った。集中していきました。チームとして優勝するのが一番。そこを目指していきたい。