大谷　マー君に完敗「分かっていたのに打てなかった」

＜日・楽＞３回無死、日本ハム・大谷は見逃し三振に倒れる

パ・リーグ 日本ハム１―９楽天

（4月9日 東京Ｄ）
　日本ハム・大谷の完敗だった。初対戦の田中に２三振と併殺打。球界のエースに力の差を見せつけられた。

　「今まで対戦した中でストレートは一番速かった。最後はストレートが来ると分かっていたのに打てなかった」

　７回は直球を４球続けられ、１５０キロで空振り三振。「迫力のある投げ方だし、オーラもあって凄かった」。それでも侍ジャパンのエースを本気にさせた勝負を、栗山監督は「マー君がメッセージを送っている感じ。これからの野球人生に生かしてくれれば」と振り返った。

　試合前は投手メニューで調整。１１日のイースタン・リーグ、ロッテ戦（ＱＶＣマリン）でのプロ初先発に向けてブルペンで３４球を投げた。そのためフリー打撃を行わず、シートノックにも入らなかった。試合開始２０分前のキャッチボールで体をほぐし、ブルペン投球日で初めてスタメンで起用された。５回１死満塁で浅い右飛を捕球し、最速１６０キロの強肩で本塁へノーバウンド返球。レーザービームでスタンドを沸かせたのが、せめてもの意地だった。

　▼日本ハム・中田（田中相手に無安打）対戦して楽しかったけど、あらためて凄い投手だと実感した。