もう13安打!青木 8打席連続出塁 連日“猛打賞”&2四球

[ 2013年4月10日 06:00 ]

<カブス・ブルワーズ>4回、投前にバント安打を放つブルワーズ・青木

ナ・リーグ ブルワーズ7―4カブス

(4月8日 シカゴ)
 ブルワーズの青木宣親外野手(31)が8日(日本時間9日)、カブス戦で3安打を放ちチームの連敗を5で止める立役者となった。前日の4安打に続く固め打ちで、10年ヤクルト時代の自己最長に並ぶ8打席連続出塁。今季7試合で13安打と絶好調で、安打数はリーグトップ、打率・419は同5位に躍り出た。今季目標に200安打を掲げる青木が、最高のスタートを切った。

 わずかな隙も見逃さない。3点リードの4回。3ボール1ストライクから青木は外角球を投手と三塁手の間にバント。きっちり転がし、内野安打とした。「打ってもいいかなと思ったけど(三塁手の)ポジショニングを見たら後ろにいた。確実に塁に出られることを選択した」。メジャー初の1試合4安打を放った前日に続く「猛打賞」は、集中力の高さを示した。

 初回は中前打で一挙4得点の口火を切り、2回は低めのツーシームを左中間二塁打。「どれも納得のいく打席だった」。第4打席は四球、第5打席は敬遠。次打席で一ゴロに倒れ、前日からの連続打席出塁は8で途切れたが、連敗を5で止める原動力となった。

 安打量産は開幕戦アーチの反省がきっかけだ。シーズン2打席目で右越えにソロ本塁打。しかし、青木は「良くない兆候はあった。(打つ)ポイントが少し前に出ている」と振り返る。そこで、コンパクトなスイングを意識した。今季13安打のうち、中堅から左方向が約7割の9本という打球方向がそれを物語る。

 春季キャンプのケージ打撃ではジョニー・ナロン打撃コーチが「試合では頭で考えずに体で反応できるように」とさまざまな球種を投じ、対応力を磨いた。日本球界で唯一、200安打を2度達成した青木は、日本人ではイチロー(ヤンキース)以来となる年間200安打を目標に掲げる。昨季はレギュラーを約束されていない中で520打数150安打、打率・288を記録した。今季は立場が違う。1番で1年間出場できれば、700打席以上を計算できる。

 「しっかり球も見えている。いいイメージで毎日打席に立ちたい」。2年目の進化は、まだ始まったばかりだ。

 ≪松井は10打席≫青木はヤクルト時代の10年3月28日巨人戦(東京ドーム)から同30日中日戦(神宮)にかけて8打席連続出塁を記録。内訳は安打5、四球3で、同31日中日戦の第1打席に三ゴロ野選で途切れた。日本人大リーガーでは10年エンゼルスの松井秀喜が10打席、04年マリナーズのイチローが9打席連続出塁をマークしている。

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