ロッテ・西野 連日の初先発で初勝利!育成出身初デビュー戦快挙

[ 2013年4月9日 06:00 ]

<楽・ロ>プロ初勝利のロッテ・西野(右)は伊東監督からの祝福に笑顔

パ・リーグ ロッテ11―2楽天

(4月8日 Kスタ宮城)
 史上初の快挙だ。育成出身者初のプロ初登板初勝利。ベンチ前で伊東監督からウイニングボールを受け取ったロッテ・西野は、緊張から解き放たれたかのように白い歯を見せた。

 「最高にうれしいですね。野球を続けてきてよかった。ボールは両親にプレゼントします」

 7日の試合で念願のプロ初先発。2回1安打無失点と好投していたが、3回表終了時で降雨ノーゲームに。だが、終了直後に異例の2試合連続先発を志願し、登ったマウンドだった。「張りはあったけど、前日のいいイメージで投げられた」。初回と6回にメジャー通算434本塁打を誇るジョーンズから三振を奪うなど、1メートル82の長身から投げ下ろすウイニングショットのフォークを武器に、7回5安打無失点。「100点です」と自画自賛した。

 一度心に決めたら周囲から何と言われても貫き通す性格だ。中学時代は学年トップクラスの成績だったため、進学校の高岡を勧められたが、どうしても新湊で野球をやりたくて自転車で1時間かけて通学した。新湊ではプロを目指していたため進学などは一切考えなかった。当時の監督だった手繰(てぐり)能人部長は「東洋大進学の話があって勧めたが、プロに行くと言って聞かなかった」という。

 育成選手の契約は原則3年のため、入団3年目のシーズンを終えた11年は、自由契約となった後に育成契約を結び直した。昨年も自由契約となった後、11月に支配下選手登録された。「いつどうなるかという不安が常にあった」。だが昨秋のキャンプで新指揮官の目に留まり、サクセスストーリーをつかんだ。

 以前から「プロの世界で新湊旋風を巻き起こします」と話していた雑草右腕。最大瞬間風速17メートルという春の嵐が吹き荒れた杜の都で、育成の星になった。

 ▼ロッテ・伊東監督 西野がチームを救ってくれた。この次も期待できる。育成出身の選手がプロ初勝利を挙げて、若い選手の励みになったのでは。

 ◆西野 勇士(にしの・ゆうじ)1991年(平3)3月6日、富山県生まれの22歳。中学までは外野手兼三塁手で、新湊入学後の1年夏に投手に転向。3年夏の富山大会決勝では高岡商に2―3で惜敗し、甲子園出場はなし。08年育成ドラフト5位入団。昨年11月に支配下登録された。1メートル82、82キロ。右投げ右打ち。

 ▽育成選手 選手の育成を目的とした契約制度で、05年から導入された。支配下選手を65人以上保有する球団が育成選手を持つことができる。最低年俸保証は240万円。契約期間は原則3年で、それ以降は再度契約を結び直す必要がある。育成選手は1軍の試合には出場できないが、当該年度の7月末までは支配下選手として登録変更ができる。

 ≪育成出身の初先発初勝利は初≫西野(ロ)が楽天戦でプロ初先発初勝利。育成ドラフト出身投手の先発登板は昨年の二保(ソ)以来8人目、先発勝利は11年の国吉(横)以来4人目だが、初先発初勝利は西野が初めてとなった。西野はノーゲームとなった前日同カードにも先発。11年には同じロッテで同様のケースがあり、渡辺俊が5月29日巨人戦に先発したがノーゲーム、30日同カードも連投した(5回2失点で勝敗つかず)。

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