ダル 150キロスプリット「真っすぐよりも速い時がある」

[ 2013年4月9日 06:00 ]

<レンジャース・エンゼルス>初回、先頭打者にいきなり四球を与え、さえない表情のレンジャーズ・ダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ7―3エンゼルス

(4月7日 アーリントン)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が7日(日本時間8日)、エンゼルス戦に先発し5回6安打3失点で開幕2連勝。完全試合まであと1アウトに迫る快投を演じた2日のアストロズ戦で皮がめくれた右手薬指を再び痛めて5四死球と乱れたが、進化させた高速スプリットで要所を締めた。レギュラーシーズンでは昨季8月28日レイズ戦から6連勝。次戦は12日(同13日)のマリナーズ戦で岩隈久志投手(31)と投げ合う。

 再び訪れたピンチで、ダルビッシュが頼った球種はスプリットだった。2回2死一、二塁。93マイル(約150キロ)の速球はアイバーの手元で急激に落ち、空振り三振だ。

 「握りは全く変わっていないんですけど、力の入れ方とかは変えていて。それがなぜか真っすぐよりも速い時がある。打者にとっては凄く嫌な球になっていると思う」。普段なら1試合で5、6球しか投げない球種。この日は15球も数えた。しかも直球並みの球速。この日は92マイル(約148キロ)前後で、88マイル(約142キロ)前後だった昨季から4マイル(約6キロ)もスピードが増していた。

 「状態が悪い中で何とか粘れた」。完全試合まであと1アウトだった前回登板で右手薬指の皮がめくれた。初回、3連続四死球で無死満塁とされ、2失点。「俺ヤっちゃってない?」。試合後、自身のツイッターで、その時の心境を漏らした。直球とカットボールを引っ掛ける場面が目立ち、ストライクが取れない。

 右翼から吹く風速7・6メートルの強風。さらに「影響はないです」としたが、皮がめくれた薬指は握った球を右側で支える役割をする。支える力が弱まれば、同じ右側でリリースする中指への比重は増し、直球やカットボールの制球に影響を与えていてもおかしくない。そこで「制球できて、相手を抑えられるような球種を選んだ」と2回以降はスプリットとツーシームを中心の配球に変更。特に高速化したスプリットが効いた。この球種の使い手と言えば、楽天・田中。その弟分には2年前に「ダルさんのスプリットは僕に比べたらまだまだ」と冗談交じりに言われたこともあったが、進化させたのだ。

 右手薬指の皮が再びめくれて5回3失点で降板したが、開幕2連勝。レギュラーシーズンでは、昨季8月から6連勝である。「皮が剥がれているだけなので、自分の自然治癒次第。次しっかり投げられるように調整します」。次戦は12日のマリナーズ戦で岩隈と投げ合う予定。あと9個に迫った日米1500奪三振の記録もかかる。状態が悪くても抑えるのがエース。150キロのスプリットが、それを可能にする。

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