ラミ、キヨシ後継監督あるぞ 将来的には日本国籍取得も

[ 2013年4月7日 06:00 ]

<ヤ・D>ラミレスは、試合後に記念のボールにキスする
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セ・リーグ DeNA6-3ヤクルト

(4月6日 神宮)
 外国人選手初の偉業を達成したDeNAのラミレスには将来、大きな夢がある。「いつか日本で監督をやりたい」と周囲には漏らしている。実績は十分で明るいキャラクターとパフォーマンスで知名度も抜群。チームメートからの人望も厚く、選手の素質を開花させる指導力も監督としての資質に疑問はない。将来は、DeNAで中畑監督の後継者になる可能性も十分ある。

 現在もコーチの許可を得た上で若手選手を指導している。選手の特性を見抜く力はずばぬけている。この日、ラミレスの2000安打到達直後の6回2死一、二塁で、逆転右越え1号3ランを放った石川も「ラミちゃんは僕の先生です」と感謝を口にする門下生の一人だ。打率1割台に苦しんでいた昨年5月。ラミレスが「今のスクエアからオープンスタンスにしてみたらどうだろうか」とアドバイスすると、打撃は激変。打率・285でシーズンを終えた。「彼の努力が実った。潜在能力は首位打者にもなれる」と語るが、「ラミレスは指導者に向いている」と話す関係者は多い。

 01年に来日してから13年目を迎え、日本語は日常生活には不自由はない。指導者として条件は備わっている。試合後の会見では日本国籍取得についても質問が及んだ。「引退しても日本にずっと住みたい。将来は絶対に日本人になりたいという思いがある」と語った。心はもう日本人。日本人の心情を誰よりも理解し、日本の野球を熟知している「ラミレス監督」の実現はそう遠くない。

 ≪1695試合で2000安打は歴代2位≫ラミレスの通算2000安打は、プロ野球42人目で、外国人選手では初めて。初安打はヤクルト時代の01年3月30日の横浜戦(横浜)で竹下から左翼線二塁打。通算1695試合での到達は、56年川上(巨)の1646試合に次ぐ歴代2位。右打者では71年長嶋(巨)の1708試合を42年ぶりに更新する最速記録だ。また、実働13年目は、68年榎本(東京)、長嶋、72年張本(東映)の各14年を抜くプロ野球新記録になった。2000安打を本塁打で達成したのは80年松原(大洋)、87年加藤(南海)、95年落合(巨)に次いで4人目。

 ◆アレックス・ラミレス 1974年10月3日生まれ、ベネズエラ出身の38歳。91年からインディアンス、パイレーツでプレー。01年にヤクルトに入団し、4年ぶりの日本一に貢献した。03年は4番に座り初のタイトルとなる本塁打、打点の2冠王。07年には右打者初のシーズン200安打を記録した。08年巨人へ移籍。同年のリーグV、翌年の日本一の原動力となり2年連続MVPに選ばれた。FA取得で09年からは外国人枠を外れ、12年からはDeNAでプレー。1メートル80、100キロ、右投げ右打ち。

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2013年4月7日のニュース