則本パ新人一番乗りプロ1勝 開幕の雪辱果たした

[ 2013年4月6日 06:00 ]

<楽・ロ>初勝利のルーキー則本はファンを背に笑顔

パ・リーグ 楽天17-5ロッテ

(4月5日 Kスタ宮城)
 お立ち台から見渡した景色は最高だった。プロ2度目の先発で、楽天ドラフト2位の則本がパ・リーグの新人一番乗りとなる初勝利を挙げた。

 「(お立ち台は)思った以上に最高です。序盤は調子が上がらなかったけど途中から思い切り腕を振った」

 本拠地初登板。序盤は3四死球や3回に3連打などで2点を失うなど制球に苦しんだ。武器のスライダーに頼りすぎたことも悪い方に出た。だが、「どうせコントロールできないなら腕を振って力のある球を投げよう」と開き直った。4回から3イニング連続で3者凡退。最速149キロも記録した。プロ入りが決まってから練習を始め、同僚のダックワースから握り方を教わったツーシームが大きな落差を描き、4回に左打者の岡田を遊ゴロ。「意図的に投げられるようになれば右打者にも決め球になる」と収穫も口にした。

 不思議な縁を感じている。高校、大学の同級生から「顔が似ている」と言われ続けた田中は現在チームメート。開幕投手を務めた3月29日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で新人では55年ぶりの白星はならなかったが、田中から「勝ち癖が付いてくればどんどん勝てる」と6回まで接戦を演出した力投をねぎらわれた。今回の登板に向けては田中と同様に4日前、2日前にブルペン投球を実施。偉大な先輩の背中を追いかけている。

 中学時代の文集で「好きな監督」の欄に書いたのは当時阪神で指揮を執っていた「星野監督」。将来のエースとして期待する則本について星野監督は「一つ勝てば余裕が出る」と目を細めた。

 母校の三重中京大は今年限りで閉校。最後の卒業生でもある則本は「活躍して大学の名前を残したい」と言う。プロ野球選手として、まずは記念すべき第一歩をしるした。

 【則本昂大アラカルト】
 ☆球歴 小学校1年から野球を始め、同4年から投手。八幡商1年夏の甲子園はベンチ外。3年夏は滋賀大会の準決勝で敗退。三重中京大4年の大学選手権は1回戦の大体大戦で延長10回の参考記録ながら大会最多となる20奪三振を記録。
 ☆球種 直球、ツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップ。
 ☆サイズ 身長1メートル78、体重81キロ。右投げ左打ち。
 ☆好きな歌手
 人気デュオの「ゆず」で、本拠地・Kスタ宮城の登場曲は「虹」。
 ☆あだ名 学生時代は「ノリ」。入団後はキャンプ中から特に付けられることはなかったが、最近になりベテランの小山伸から「ゴリラに似ている」と目を付けられて「ゴリ本(もと)」になった。

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