巨人無傷4連勝!ボウ満弾&ロペ3打点 7、8番で全7打点

[ 2013年4月5日 06:00 ]

<D・巨>2回無死満塁、満塁本塁打を放ったボウカー(右から2人目)らを迎える巨人・原監督(右)

セ・リーグ 巨人7-4DeNA

(4月4日 横浜)
 相手にも巨人ファンにも息は抜かせない。恐怖の下位打線が爆発だ。7番・ロペスが3打点なら、8番ボウカーが今季1号の満塁弾で4打点。2人で全7打点を挙げてDeNAを粉砕すれば、原監督のコメントにも余裕すら漂った。

 「全打点ですね。効果的に一打が出たと思います。昨年のメンバープラス、脇谷にしてもロペスにしてもひと味違った形でね。そういう意味では幅というか、チームの力がいいところで出ていると思います」

 2回。得点のにおいを嗅ぎつけたのはロペスだった。無死満塁から井納の143キロ初球の直球を強振し、先制の左前打。外国人としては球団史上3人目となる開幕から5戦連続安打をマークした。6回に先頭の高橋由が三塁打を放ちながら左ふくらはぎを痛め負傷退場すると、今度は左翼席へ2号2ラン。嫌なムードを振り払った。「いい状態でバットが振れている。高橋さんのケガは残念だったけど、勝つためにファイトすることしか考えていなかった」と振り返った。

 ベネズエラ人にしては珍しく5歳のときにサッカーを始め、14歳までプレーした。球場入りする際にレアルマドリードのレプリカのユニホームを着込んで現れるほどのサッカー好き。中でもブラジル代表として活躍したFWロナウドが好きだったという。ポジションは右サイドバック。当時は守備でチームを支えたが、今や巨人に欠かせないポイントゲッターとなっている。

 2年目のボウカーも負けていない。2回に右越えへ1号満塁弾。昨年はわずか10打点だったボウカーが、これでチーム最多の7打点と当たりに当たっている。7、8番の打順は、開幕から5試合全25得点のうち15打点を叩き出している。長野、坂本、阿部の1、3、4番がまだ本調子ではない中、打率・500で首位打者の5番・村田から好機をつくり、98年以来、15年ぶりの開幕4連勝。過去9度のうち8度、リーグ優勝とV率89%となった。

 つながる下位打線に「悪いことではないと思います」と原監督。それでもまだ満足はしていない。「まだ始まったばかりですから。勢いという言葉を使うのは時期尚早だと思います」。日本一連覇へ向け、油断はつゆほどもなかった。

 ≪ボウカー、ロペスで開幕から計12打点≫巨人はボウカーが来日初の満塁弾、新外国人のロペスは先制適時安打と2ランでチーム全打点。ボウカーの本塁打は通算4本目だが、うちDeNA戦で3本と相性がいい。一方、ロペスは開幕戦から5試合連続安打。巨人の新外国人で開幕戦から5戦以上の連続安打は83年スミスが5試合、91年ブラッドリーが6試合続けたのに次ぎ、22年ぶり3人目になる。昨季の巨人は開幕5試合目までに外国人で出場したのはボウカー1人で20打数1安打(打率・050)、0本塁打、0打点。それが今季はボウカー、ロペス2人合計で32打数12安打(・375)、3本塁打、12打点と開幕4連勝に貢献している。

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2013年4月5日のニュース