お茶の間“ざわつかせた”ナイキCM 球児が異色宣誓

[ 2013年4月3日 13:08 ]

 ナイキジャパンが3月6日に放送したCM「宣誓」が、TwitterやFacebookなどのSNSで大きな話題をさらった。

 ワールド・ベースボール・クラシックの試合中に放送されると「ナイキ」という言葉を含む投稿が、3月6、7の両日で9686件。放送後のFacebookにおける「LIKE」数は1万2000以上、YouTubeのビュー数も73万8000件を越えた。中でも、Twitterでは15分間で2288件、約30分間で最も話された言葉の一つが「ナイキ」になったという。

 同社は“ざわつかせろ”を合言葉に、スポーツの素晴らしさを伝えるキャンペーンを展開中。その一環として、新しい「野球」の考え方を提唱するCM「宣誓」編は放送された。

 「宣誓。我々は、というか、僕に注目して下さい」。青年の意外な言葉ではじまる宣誓に、球場の観客、応援団、報道記者、カメラマン、野球解説者、そしてラジオ・テレビで中継の模様を聞いた人々が驚き、ざわつくシーンが描かれる。ベッドでマッサージを受けていた元メジャーリーガーの野茂英雄氏(44)は、テレビ中継から流れてきた言葉に驚いて頭を上げ、タクシーの中でラジオ中継を聞いた米大リーグ・レッドソックス上原浩治投手(38)は思わず笑みを浮かべる。上原投手は「でっかいこと言うなと思った。確かに有名になりたい、一流になりたいと思う気持ちは誰も思っていることなので、それを選手宣誓の形でいうのは実際はあり得ないけど、すごいなと」と語っている。

 Twitterでは「私の思っていることをぜ―んぶ言ってくれてる」「あそこまで自己主張できる選手がもし本当にいたらおもしろい」といった言葉がつぶやかれた。

 CMには「自分」の活躍を強調した言葉を口にする青年の姿を通して、どのスポーツでも選手たちはチーム、ファン、対戦相手、世界にインスピレーションを与えることができ「自分」のための努力が結果的にチームのためになる、というナイキからのメッセージが込められている。

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2013年4月3日のニュース